高校時代はやりたいことしか見えていなかった

――河合優実さん演じる女子高生の岬は、親ほど年の離れた浩司に思いを寄せます。岬のように、学生時代に年上の男性に惹かれた経験はありますか?

さとう ないです。だから岬の気持ちは不思議です。でも何かがきっかけでパーンと恋に落ちて、岬にとってはクリティカルヒットだったんでしょうね。ただ岬は冷静な女の子で、岬のことが好きな同級生の男の子は、ものすごく冷静さ欠いてしまっている。あの対比も、すごく面白いです。同級生の男の子が浩司を殴るシーンもありますけど、岬のことが好きなんだって、それすらも可愛らしかったです。

――さとうさん自身はどんな高校生でしたか?

さとう いつも人と違うことをして生きていたいなと思っていました。なんでそんなに尖っていたのか分からないんですけど、すごく派手な服装で、眉毛を全部抜いて、そのまま眉毛を書くこともせずに学校に行ってました(笑)。眉毛なんて剃ればいいのに、わざわざ抜いてしまったのは若気の至りですね。

――眉毛のないさとうさんを見て、周囲の反応はいかがだったんですか?

さとう 誰も気にしてなかったですね。「眉毛ないな……」ぐらいの温度感でした(笑)。

――学校や先生に反抗して、そういう風貌にしていた訳ではなく?

さとう 全然反抗する気はなかったです。派手に生きていきたいなという気持ちの表れです。

――さとうさんは高校時代からバンド活動をされていたそうですが、その頃から演技に興味はあったんですか?

さとう むしろお芝居が先で、小学生の頃からやりたかったんです。実際、中学時代に少しだけお芝居のお仕事もさせていただきました。ただ音楽が魅力的だったので、高校時代はバンド活動に重点を置いていました。

――高校時代から普通に会社で働くという選択肢はなかったのでしょうか?

さとう なかったですね。進学も考えてなかったですし、いかにやりたいことができるのか、どうすれば音楽で食べていけるかということばかり考えていました。やりたいことしか見えていなかったので、そこに不安も感じなかったです。

――高校時代、役者をお仕事にするという未来は描いていましたか?

さとう お芝居がやりたいって気持ちはずっとあったんですけど、音楽に割く時間が多かったので、あまり考えられていなかったです。ゲスの極み乙女。でデビューして、しばらく経って。時間の余裕ができたときに「本当にやりたいことをやろう」と思って、一からお芝居を始めさせていただきました。

――最後に進路を検討しているティーンにメッセージをお願いします。

さとう 今は情報がたくさんあるから、事前にたくさんのことを知ることができますが、その時点で無理だなって諦めることもあると思うんです。でも、そこで自分の限界を決めずに、やりたいことがあれば、そこに突き進んで行ってもいいのではないでしょうか。

Information

『愛なのに』
2022年2月25日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開

監督:城定秀夫×脚本:今泉⼒哉
出演:瀬⼾康史 さとうほなみ 河合優実 中島歩 向⾥祐⾹ 丈太郎 毎熊克哉 オセロ(猫)
©2021『愛なのに』フィルムパートナーズ

古本屋の店主・多⽥浩司(瀬⼾康史)は、昔のバイト仲間、一花(さとうほなみ)のことが忘れられない。その古本屋には、女子高生・岬(河合優実)が通い、多田に一途に求婚してくる。一方、亮介(中島歩)と婚約中の一花。結婚式の準備に追われる彼女は、亮介とウェディングプランナーの美樹(向⾥祐⾹)が男女の関係になっていることを知らずにいて……。

公式サイト

公式Twitter

さとうほなみ

俳優

1989年8月22日生まれ。東京都出身。17年より「さとうほなみ」として俳優活動をスタート。近年の主な出演作品に、映画『窮鼠はチーズの夢を見る』や、NETFLIX『彼女』、舞台『カノン』などに出演。現在はブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』やAbema『30までにとうるさくて』への出演中、今春には映画『恋い焦れ歌え』、『Sexual Drive』の公開が控えている。「ゲスの極み乙女。」のドラマー、ほな・いこかとしても活動。

Photographer:Toshimasa Takeda,Interviewer:Takahiro Iguchi, Stylist:Yuudai Ichinosawa(TEN10), Hair&Make:Makiko Nonaka
衣装協力
ブレザー(48,400yen)/ミューラル tel.03-3463-5663
ドレス(66,000yen)/ヨウヘイ オオノ tel.03-5760-6039
キャミソール(27,500yen)/ミュラー オブ ヨシオクボ tel.03-3794-4037
ネックレス(37,400yen)、ピアス(17,600yen)、デュオリング(25,300yen)、フェイトリング(18,700yen)/全てTEN. tel.092-409-0373