初代リーダーがSPダンサーとしてカンバックした「avex ROYALBRATS」

ROUND.6で今シーズン初の優勝を飾った「KOSÉ 8ROCKS」によるオープニングパフォーマンスで幕を開けたROUND.7は、そのままKOSÉ 8ROCKSがトップバッターを務めた。「インスピレーション」をテーマに掲げ、ブラックカルチャーの起源と言われているエジプト文化の音楽をブレイキンに昇華させたというショーは、軟体動物のような個人技を繰り出したり、スフィンクスさながらの人の階段を滑り落ちたり、象形文字を彷彿とさせるクネクネした動きを抜群のチームワークで魅せたりと、緩急のある構成で一気に突っ走る。ジャッジのKATSU ONEは「前回に引き続きヒップホップの神髄中の神髄をやりきって見せていた」と称賛した。

前回欠場の「avex ROYALBRATS」は、ROUNDを重ねる度に結果を残しているが、いまだ1位を獲れずにいる。そこで「KING IS BACK」と掲げて、SPダンサーとして前シーズンの初代チームでリーダーを務めたKAITAを招聘。メンバー全員が初代チームのイメージカラーである赤の衣装に身を包み、KAITAと現リーダーのJUMPEIを中心に、スピーディーなラップに合わせて、ドラマ性のあるクールなダンスで一体感を表現した。パフォーマンス後、ディレクターのYuta Nakamuraは、「KAITAが出てきて、めちゃくちゃテンションが上がったし、新たな化学反応を見せることができた」と笑顔を浮かべた。

開幕から苦戦が続く「CyberAgent Legit」は、ディレクターのFISHBOYが前シーズンも含めて初めてディレクションを担当し、SPダンサーとしても登場。「コーヒーが美味しい、そんな日常を作品にした」という異色のショーで勝負をかける。「クセになる音楽とダンス」を裏テーマに掲げただけあって、キャッチ―でありながら一癖あるサウンドをバックに、ポッピンをメインにした表情豊かなパフォーマンスを展開。全員の呼吸が合わないと狂ってしまう繊細さの中に、アクロバティックな技も織り交ぜ、飽きさせない構成で70,5点と高得点を叩き出した。

前回欠場の「SEPTENI RAPTURES」は、まだメンバー全員が練習に参加できないという危機的状況を脱するために、SHUTO、RiKi Honda、KONTHEFUNKとD.LEAGUE初となる3人のSPダンサーを迎えた。「アフリカン」と「アフロテイスト」に自分たちのダンススタイルをミックスしたショーのディレクションはMiYUが担当。アフリカ音楽のテイストが色濃いリズムの際立ったサウンドに乗せて、激しさと軽快さが交差するステップを踏む。大地の鼓動に身を委ねたかのような肉体性は、アフリカの祭りを彷彿とさせる力強さが漲っていた。

トータルランキングでトップに立つ「FULLCAST RAISERZ」は、「一人の人間の人生を表現する」という壮大なテーマを掲げて、NAOを中心に病魔に蝕まれた男の半生を2分半で表現。シンプルなピアノを中心にした静謐なサウンドとは裏腹に、8人は赤いパーカーを脱ぎ捨てて鍛え抜かれた肉体を晒し、狂おしい感情をコンテンポラリーなKRUMPでエネルギッシュに表現。ラストは主人公を演じたNAOが床に横たわり、その周りに7人が献花のごとく白いキャップを添えた。結果は72ポイントでトップに立ち、ジャッジのSTEZOは「KRUMPの新しい感情の形で、音楽とマッチしていた」と絶賛した。

ROUNDが進むにしたがって尻上がりに調子を上げている「dip BATTLES」は前回欠場となったが、その悔しさを吹き飛ばすかのように、バレンタインにちなんだロマンティックな作品を用意。カリフォルニアのサンタモニカビーチを舞台に、ある女の子に一目ぼれした瞬間に時空が歪むという世界観を表現。8人それぞれラフなファッションに身を包んで躍動する中で、KarimとMARINが出会って恋に落ち、2人を中心にエモーショナルなダンスが繰り広げられる。ジャッジのUCHIKOは「おしゃれで、振付も洒落ている」と評価したが、「抜きと激しさの緩急が分かりやすく映えるシーンがあれば、もっとワクワクした」と68,5点と点数が伸び悩んだ理由を分析した。