「イグナッツ!!」を通して両者に熱い絆が生まれた

ここから本格的にイベントが始まり、ライブのコーナーに突入。まずはEXITの漫才が行われる。りんたろー。と兼近は、Creepy Nutsを相撲にたとえるという意外な角度からの漫才で観客の笑いを誘う。続いて、ドライブデートやスターバックスコーヒーをモチーフにした漫才で会場を沸かせた。

EXITの漫才が終わり、DJ 松永がDJブースに立ちCreepy Nutsのステージが始まるのかと思いきや、またもやEXITが登場。すると彼らは、自身の楽曲「SUPER STAR」を披露する。アーティストとしてもCDデビューを飾っている彼らは、爽快なメロディを会場に響かせた。

EXITのステージが終わると、続いてCreepy Nutsのステージ。R-指定の「今日はここに集まったみなさんが主演です。我々が助演男優賞でございます」という曲振りから、「助演男優賞」をパフォーマンス。2人は熱量たっぷりのサウンドとラップで会場をガンガンに盛り上げていく

「よふかしできるやつ、手を上げろー!」とR-指定が声を上げると「よふかしのうた」をドロップ。DJ 松永の繰り出すビートに乗りまくってラップするR-指定。彼らの勢いに、観客のテンションもぐんぐん上昇。曲の締めには、DJ 松永の鮮烈なスクラッチが飛び出した。「今日は声こそ出せないけど、手を上げる、手を叩く、飛び跳ねる、全ての行為が合法となっております。配信の画面の前でも飛び跳ねろー!」の煽りから披露されたのは「合法的トビ方ノススメ」。ジャジーなサウンドのループとR-指定の捲し立てるラップで、観客は手を上げ、ジャンプして、ガンガン盛り上がった。

MCタイムで改めて挨拶すると、DJ 松永が「いやーEXITのCreepy Nuts漫才は何度聞いてもいいな。まさか相撲と比べられるとは(笑)」、R-指定が「でもバチバチにハマってた」と語り合い、EXITの漫才を絶賛する。

R-指定は「イグナッツ!!」でEXITと共演できたことについて、「ほんまにEXITと一緒に番組やイベントをやることがなかったら、俺らは1日2回(昼公演、夜公演)もやることがなかったと思います。今日が初めてですね。でも、そうやってやったことのないことに挑戦するのは楽しいです」と、タフな1日2連戦のやり甲斐を口にした。続けて「この番組を通じて、ガンガン来てる最中のEXITの大変そうなところを収録の合間に見ることもあったんですよ。逆にEXITも俺らのことを気遣ってくれたり、裏での支え合いもありました」と両者に熱い絆が生まれたことを語る。

さらにR-指定はライブについての思いも口にする。

「さっきの『十文字委員会』でも言いましたけど、各々が形は違えどライブってものに、お客さんの前でやることに熱い気持ちを持ってるんです。なぜ我々は、お客さんの前で漫才すること、ライブをすることに夢中になれるかと言ったら、とんでもない中毒性があるんです。中毒性もあるしスリルもある。なんでヒヤヒヤするかと言ったら、敵はね、ライバルの芸人、アーティストだけじゃないんです。目の前のお客さんだけじゃないんです。一番手強くて一番強力で一番苦しめてきて、でも一番離れられへん。そんなとんでもなく厄介な敵がここにいるんです」という語りから、「板の上の魔物」が届けられた。フルートの音色に合わせて、観客がクラップを響かせる。それに乗せられるように、R-指定はライブに取り憑かれ、やめられない想いをラップした。