自分がここに立っていられるのはみんなのおかげ

再びセンターステージに立つと、長妻の奏でる鍵盤にのせて「僕らが突き進むことで誰かの少しの勇気になることを信じてこれからも僕たちは突っ走っていくので、これからも応援お願いします」と安井が頭を下げる。その後、メンバーの呼び掛けで観客がペンライトを白色にし、会場が星空のように照らされた景色の中、「夢想人」を披露。全身全霊のボーカルは、雰囲気もあいまって歌詞が心に響いていく。観客の心理をさらに揺さぶるかのように、間髪を入れずにアップテンポナンバー「agitate」へ。ラストスパートに向けてバックモニターの映像も次第に星空から夜明けの空へと移り変わっていく。そんな本編のラストを飾った「LIFE」ではサビで全員が曲に合わせて手を挙げ、会場が一体化。7ORDERとファンのすべてを余すところなく見せつけた。

アンコールでは、3月25日に公開される阿部の主演映画『ツーアウトフルベース』の告知映像が流れた後、その主題歌である新曲「レスポール」を披露。タイトルよろしく名器・レスポールを持った阿部の魂を奮わす歌声に客席も思わず息をのむ。アンコール2曲目はペンライト投票で決まった「What you got」。リミッターを外したようなテンションで熱唱する姿は後悔など微塵も残さないという覚悟すら感じられた。曲が終わるとメンバー一人ひとりがマイクを持ち、ファンに語りかける。阿部が「みんなに必要とされていると感じると、生きているなって心の底から思う。いつもそばにいてくれてありがとう」と感謝を伝えると、長妻も「なんでもない自分がここに立たせていただいているのはみんなのおかげ。だから、これからも笑顔を大切にやっていきたい」と涙ながらに心情を吐露。諸星は「ツアーが終わってしまうのが寂しい。もっとツアーをやりたい!」と今後への決意をにじませた。リーダーの安井は「ここまで完走できたこと、感謝の気持ちしかないです。これでツアーは終わるけど、次に会える時までどうか心も体も元気で笑顔でいてください」と、寄り添ってくれているファンに向けて思いを伝えた。