地元活性化のために始めたeスポーツへの取り組み

――eスポーツ業界に参入された経緯をお聞かせください。

西川 私たち3人兄弟の会社西川グループはすべて熊本にベースがあり、熊本に育てられて商いをしている企業なので、地元に御恩返しをしていきたいと思っていました。今でも我々は、地元のサッカークラブや、バスケチーム、野球チームへ出資・協賛をしたり、再春館製薬所ではバドミントンチームの運営しています。その中で、一番下の弟の会社が、当時「JeSPA(日本eスポーツ協会)」の代表(※2018年にJeSUに合流)であった筧誠一郎さんといろいろと話し合って、地元の熊本を盛り上げていくうえでeスポーツが面白そうだよねということになったのです。

――そのときはどのような活動をされていたのでしょうか?

西川 チームを作ろうとしたのですが、当時はプロ選手について詳しくなかったので、知り合いと合同でチームを作り、リーグに参戦する程度でした。熊本でチームを作ろうと思っても、まだその土壌ができてないのが現状で、何も分からない中で飛び込んだようなものでした。

――2021年から「ストリートファイターリーグ」(SFL)に参加した経緯をお聞かせください。

西川 CAPCOMさんが開催する若いプレイヤーを発掘するための「ルーキーズキャラバン」を熊本でも開きたいので手伝って欲しいという依頼がありました。そのお手伝いをする中で、CAPCOMさんから「力を入れてやるならば、愛情があるコンテンツにしたほうがいい」というアドバイスをいただき、一番力入れるべきは「ストリートファイター」だなと思いました。東京ゲームショウで行われたeスポーツイベント、「CAPCOM Pro Tour 2019アジアプレミア」決勝トーナメントも見に行ったのですが、「ストリートファイター」は他のゲームではありえないような熱気と盛り上がりを見せていました。あの盛り上がりは実際に現地で感じないと伝わりにくいと思います。

――SFL自体は2018年からスタートしています。

西川 2021年からSFLはチームオーナー制になり、再春館システムがチームを持つことになりましたが、その前身の第1~2シーズンもお手伝いさせてもらいながら現在に至っています。地方を代表するチームは名古屋さん(名古屋OJA BODY STAR)がありますが、やはり首都圏に集中している印象があります。一方で、我々としては熊本を盛り上げていきたいという思いが一番にあるので、チーム名にもあえて熊本を入れた「Saishunkan Sol 熊本」としました。