それぞれの感情に寄り添う曲がひとつの形になった1stアルバム

――1stアルバム『現在地未明』のコンセプトを教えてください。

よせい 10代中心のメンバーの等身大な気持ちも含め、みんなに共感していただけるような、それぞれの感情に寄り添う曲がひとつの形になったアルバムです。

――ティーン世代におすすめしたい楽曲やフレーズはありますか?

ゆゆん 「フェーダー」です。すごく心に刺さりました。デモ音源で歌い出しの「待ちに待った未来は ちゃんとあっていますか」という歌詞を聴いた途端に泣いちゃって。私も「本当にこれでよかったのかな」と思うことがたくさんあるし、言葉で表現できなかったものがギュッと詰まっています。「フェーダー」は私自身の存在証明のような曲だなと思っています。私は自己肯定感が低くてネガティブ思考なのですが、同じようにネガティブなことを考えがちな子には絶対に刺さると思うので、ぜひ聴いていただきたいです。

実果 私は「夜明け」の「絶望を照らした偶然が まだ大丈夫って笑うんだ」という歌詞がすごく好きで。生きているとありがたい言葉をかけてくださる人がたくさんいて、この曲を歌うことでそういう一言やその人たちの顔を思い出します。私たちも聴いてくださったみなさんの希望になれたらというか、「一緒に進んでいこう」と背中を押せたらいいなと思いながら歌っています。

作山 「夜明け」は闇と希望を描いていて、悩みを抱えている人に「一緒に逃げよう」と寄り添いながら手を差し伸べたり、助けてくれる曲です。特に「逃げよう さあ今日がやってきた」がすごく印象的な歌詞で、自分もそうなんですけど、休みを惜しんで努力し続けて、それで壊れてしまったり、プライドがあって逃げられず頑張り過ぎてしまう人って、同年代でも、もっと上の世代でも多いと思うんです。そういった方に「逃げるという選択肢もあるんだよ」と歌を通して伝えられている気がします。

大原 「アンバランス」の「ツライならこのまま捨てちゃえば」とか「弱いならこのまま折れちゃえば」は、すごく素敵な歌詞だなと思いました。難しい問題に直面したら逃げちゃいけないとか、絶対に立ち向かわなくちゃいけないという気持ちが自分の中にあって、その気持ちに押しつぶされて上手くいかない自分に腹が立ったり、病んでしまうこともあると思うんです。そういうときに「捨てちゃえば、折れちゃえば」と言ってもらえたほうが楽に生きられるのかもしれないなと感じて、新たな道を見つけられたような、ちょっと救われたような気持ちがしました。悩みがあったり前に進むのに困っていたら、一旦違う場所に目を向けてみることも大事だなと思います。

よせい どの曲も本当に聴いてほしいですが、私はアルバムの最後を飾る「Repeat」がおすすめです。アルバムの曲として一番最後にレコーディングしたんですけど、私たちの「今、この瞬間」を詰め込んだ曲になっていて、曲の中に私たちの日常の生活音や身の回りの音をたくさん閉じ込め封をしたmzsrzの10代の「現在地未明」時点での”タイムカプセル”みたいな曲で私たちがもっと大人になったいつの日にか、開けれる事をそっと待っていような、そんな楽曲です。みんなが挙げた「夜明け」「アンバランス」「フェーダー」、そしてそれ以外にも今回のアルバムに収録された曲とあわせて、ぜひみなさんに聞いてほしいです。