番組中盤で視聴者が1万人を突破

第2ブロックが始まり、この日唯一の女子コンビ、ヨネダ2000の清水亜真音と愛の2人、唯一のピン芸人・もう中学生、ダイアンのユースケ、津田篤宏が登場。

もう中学生が「ネタは2分が限界」と言うと、ダイアンは「生番組で10分やるのは初めて」と、不安を隠せない。

ヨネダ2000のネタは、清水が「将来2人でプロオミコファーになろう」と言いだし、祭りのおみこしを担ぐ人を「オミコファー」だと説明し、愛にみこしの担ぎ方を指南するというもの。独特の世界観によるシュールな展開がヨネダ2000の持ち味で、これを存分に見せつけた。

川島は「素晴らしい」と讃え、小杉が「体力あるなあ、ワッショイワッショイ動きっぱなしで」と言うと、亜真音は「本当は18分のネタなんです」と、これが短縮バージョンだったことを打ち明ける。

続いては、もう中学生。「冷凍庫の霜を取ってる?」「カニクリームコロッケって、どこで区切って喋ればいいかわかる?カニク・リームコ・ロッケなの?」など、いつもの落ち着きのない動きでハイテンションの漫談から入り、予期せぬネタを畳みかけ、きっちり10分で締めた。

次は、ダイアン。津田が「バーベキューをやりたい」と言いだし、ユースケが「バーベキューに精通している」と返し、ボケまくりながらレクチャーを開始。楽しいバーベキューが始まるも、津田に「あなたが今からいただくのは動物の命です。どう思いますか?」と嫌なことを言って終了。

もう中学生もダイアンも爆笑を呼び、さっきまでの不安を微塵も感じさせない出来映えだった。

ここでハーフタイムショーとなり、キャンペーンボーイであるサンシャインの坂田光とのぶきよの2人もコントを披露。学生服を着た男子高校生に扮して、話題がコロコロ変わるスピーディーなボケとツッコミを繰り広げた。

第3ブロックでは、この日唯一のトリオであるジャングルポケットの斉藤慎二、おたけ、太田博久の3人が登場。「単独ライブで10分やって、ウケたところだけを4分くらいにしてテレビでやってるんだけど、今日はウケない部分も全部見せてしまえるというので楽しみ」とおたけが言い、斉藤は「体力的に5分が限界」としんどそうな表情。

ここで川島が「現時点でこの番組の視聴者が1万人を越えた」ことを発表し、会場でもチャットでも、お笑いファンの熱気は高まる一方だ。このブロックの空気階段とアインシュタインは、VTRでの出演となる。

最初に紹介されるのは、空気階段のコント。鈴木もぐらが駄菓子屋の店主で、客役が水川かたまり。もぐらが「店を閉店することを決めた」と言うと、水川が「俺が跡を継ぐよ。駄菓子屋の文化を絶やさないために」と返す。ここから鈴木が駄菓子を扱うノウハウを説明すると思いきや、恐るべき駄菓子業界の裏事情を明らし、水川がダークな実情にビビってしまうという展開だ。テレビでは絶対に放送できない要素もあり、こんなネタをライブで楽しめるのは配信ならではだ。

小杉が「単独ライブを見にきてるような気分だった」と、濃密なネタに感心し、川島も「作品として素晴らしい」と、よくできたブラックユーモアを評価した。

続いては、アインシュタイン。稲田直樹が「お金持ちになったらクルーザーを買って女の子とデートをしたい」と言い、河井ゆずるが女の子役で、クルーザーに乗っての海上デートへ繰り出す。いつものように稲田がナンセンスなボケを連発し、船酔いするわシャンペンにすぐ酔って吐くわ、海に潜って捕まえた大きなエビを食えばアレルギーが出るわと、ダメ男を熱演して大ウケだ。

後半は、稲田が寿司屋の店主で、河井が客の役。アインシュタインはファンにおなじみのネタの2本立ての構成で、チャットでも多くが「両方のネタをいっぺんに観られて最高」と盛り上がりを見せた。

ブロックの最後は、生出演のジャングルポケット。斉藤が誘拐犯を演じ、おたけが人質となった男子児童。大金持ちの父親に扮する太田が、スーツケースに入れた1億円の身代金を持って現れるのだが、ここから事態が急変。斉藤とおたけがグルになって、太田からさらなる金をせしめる。そして、見事なオチで締めくくった。

盛大な拍手を浴び、おたけは「10分間やれて気持ちよかった」と達成感を言葉にした。