親の言うことを聞いたことは一度もなかった

――美大の印象はいかがでしたか?

エリイ いろんな人がいて楽しかったです。それに、無理して朝起きなくてもいいのが楽でした(笑)。「笑っていいとも!」と昼ドラを観てから、夕方からの授業には真面目に行っていました。いろんな分野の方が講師に来てくれる特別授業というのがあって、鷹匠の方から鷹の実態について教えてもらったり、とても面白かったです。ただ、美大は課題の作品を提出しなければならないので、それが面倒だった私は、友達の作品に私の名前を書いて出したこともありました。私が卒業できるか、できないかが仲間内で賭けになっていました(笑)。

――美大在学中から、現在のようなメッセージ性のあるアート作品の制作をされていたんですか?

エリイ 大学3年生の夏に、30~40人で飲んでいて、なんとなく最後まで残った6人のメンバーでChim↑Pomを結成しました。メッセージ性やコンセプト性の強い現代アートをしっかりやっていこうという想いはありました。そんな中、いろんなところで花火をしたり、ピンク色のゲロを吐いたりしたビデオをChim↑Pomの作品として発表したら、「お前は最悪だ」と教授に怒られました。

――Chim↑Pomを結成された時点で、アーティストとしてこの先も活動していこうと決意されていましたか?

エリイ 就職するのはだるいし、朝起きるのも苦手だから、それならChim↑Pomをやるしかないな、と思いました。

――アーティストという進路について、ご両親の反応はいかがでしたか?

エリイ 手に負えない、どうしていいか分からない、という感じだったんじゃないでしょうか。就職してほしいけど、でも生きていればいいのかな、って。母親はすごく口うるさいですが、私は親の言うことを聞いたことが一度もありません。親も私のそういう性格を分かっているんです。