普通の学校生活では得られないような経験をたくさんした
――キャリアについてお伺いしたいのですが、小学生の頃から芸能のお仕事をされているんですよね。
日比 10歳のときに、「天才てれびくんMAX」という番組の全国オーディションで芸能界に入りました。もともと歌ったり踊ったりが好きで、記念受験みたいな感覚でオーディションを受けてみたら合格したんです。その合格メンバー5名でダンスヴォーカルグループ「Dream5」を結成してデビューしました。
――小学生の頃から、芸能のお仕事はご自身に向いていると思いましたか?
日比 好きだから続けられているんですけど、向いているかどうかは今でも分かりません。ただ、普通の中学・高校生活では得られないような経験をたくさんしましたし、紅白歌合戦で歌っている最中のことなど、いろいろな瞬間は今でも覚えているんです。一方で、グループは2016年で活動休止したんですが、その後の自分を見つめ直す期間も大事だったなって思います。そのタイミングがなかったら、ずっと将来のことを考えないままだったかもしれません。
――中学・高校は芸能活動に比重を置いていたのでしょうか?
日比 ちゃんと学校には通っていましたが、寝に行っていたようなものです(笑)。それぐらい毎日忙しかったです。ただ友達にも先生にも恵まれていたので、芸能人扱いされることもなかったですし、のびのびと楽しく過ごしていました。でも今思えば、先生が私に配慮してくださっていたのかもしれません。
――「ようかい体操第一」「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」などの大ヒットを飛ばす国民的なグループだったので、多忙な日々だったかと思います。
日比 とにかく朝から夜まで忙しくて、1日に4つの現場がある日もあって、寝る時間もあまりないというのも珍しくなかったんです。ただ親やおばあちゃん、友達など、周りの人が見てくれていたということがやりがいにもなりましたし、街中で「『妖怪ウォッチ』のお姉ちゃんだ!」って声をかけてもらえたのもうれしかったですね。