グループの活動休止が決まった後のライブで大泣き
――グループ活動での経験は、その後の俳優活動に活きていますか?
日比 自分自身で実感はありませんが、よく周りの方から「基礎がしっかりできている」と言われることが多いです。基礎というのは挨拶や、楽屋・現場でのふるまい方ということだと思います。小学生の頃からお仕事をしていたので、スタッフさんが親代わりで、親より一緒にいる時間が長かったかもしれません。そのときに「ちゃんと挨拶しなきゃいけないよ。帽子も取るんだよ」「楽屋はきれいに片づけてから出なきゃいけないよ」など丁寧に教えてくださりました。それが今でも身についていますし、自分の中でも大切にしています。
――約6年間のグループ活動が終わると聞いたときは、どんな気持ちでしたか?
日比 寂しかったですね。活動休止が決まった後のライブでも大泣きしました。今までの怒涛の忙しさが急になくなると、何をしたらいいか分からないんですよね。「今までどんな風に休日を過ごしてたっけ?」というところから始まって、投げやりになってしまうこともあったし、どうしたらいいかも分からないし、自分で整理がつけられない状態でした。
――それまで芸能以外の進路を考えたことはありましたか?
日比 活動休止になってから考えました。自分がこれからどういうお仕事をしていきたいのか、どういう生き方をしていきたいのかを考える時間が唐突に生まれたんです。でも、自分の可能性は今までずっとやってきたお仕事しかないと思いました。もともと映画やドラマを見ることが好きでしたし、時間もできたので舞台を観劇できる機会も増えて。そのときに自分が登場人物として、物語の中に入れるかもしれないと思ったらワクワクしたんですよね。それでスタッフさんや家族に相談して、俳優業に進むことを決めました。