初ソロコンサートの裏にあった想い。一番に考えるのは“グループ”

司会者からの提案で、インタビュアーを任された酒井監督。百田に向けて「作品に入り切らなかった部分で。なんで百田さんがソロコンサート(2021年10月16〜17日開催『Talk With Me ~シンデレラタイム~』)をやる気にならなかったのか」と質問を投げかける。

当初は返答に困りながらも「ももクロがあるからというか。そこ以外で何か、お見せできるものというのがあまりないじゃないですか」と心情を吐露した百田。

ドキュメンタリー映画の取材時に「やりたいことは『グループで叶えよう』というのが、まず最初に来る」といったコメントをしていたと酒井監督が話すと、「普段、色々なことを想像したときに一番イメージできるのはもちろんグループですし。そこで落とし込めるものがあるならというので、色々考えているので」と、グループへの想いを明かした。

それを聞いた酒井監督は「圧倒的センター感がありながら、中心に来るのは元々そんなに好きじゃない人というか。そういうことかなと思ったんですよ。ソロコンをやりたくないというのも。別に一人で、仕事で目立ちたくないということなのかなと思ったんですよ」と百田を評価。

酒井監督の言葉を受けて百田は「イメージが全然できなかったですし、自分が一人でステージに立ってみなさんに何かをお届けすることができる自信も本当になかったので」とソロコンサート開催当時を振り返り、「でも、色々な経験を経てやらせていただいて。その時間は私にとって自分自身がもっと成長するための時間でもあったかなとは思います」と真剣な表情で語った。

映画を通した各メンバーのコメントについて「それぞれ自分のインタビューしか分からないので。こんな風に思っているんだとか、そういうのはやっぱりうれしかったし。みんなの色々な想いに、私もすごくほっこりして。いいなぁと思っちゃいました」と感想を話す。

ドキュメンタリー映画の取材ではメンバーの結婚観などにも迫っているが、ももクロ以外の仕事現場では自分の年齢について「驚かれるのが多いのは本当で」と語り、「でも、常にみんなと一緒にいて、関係性も変わらずにずっと来ているので。理解しているようで理解していないというか。気にしたことが正直ない」と明かした。

舞台挨拶の最後、ファンに向けて「みなさんに楽しんでいただけるように、色んなことをたくさん作っていけたらいいなと思っていますので。ぜひ、楽しみにしていてください」と語りかけた百田。報道陣向けのフォトセッション後には、客席の各所で笑顔を振りまき会場をあとにした。

Information

『ももいろクローバーZ 〜アイドルの向こう側〜』
オンラインにて配信中、全国順次開催(「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」内)

女性アイドルの最前線を走り続けている「ももいろクローバーZ」。そんな彼女たちも最年少が25歳、最年長は28歳を迎え、30代が目前に……。男性は何歳になってもアイドルを続けられるが女性は? これまでもアイドルの常識を覆し続け、日本の芸能界で前人未到の境地を切り拓こうとしている「ももクロ」はどこに向かい、私たちに何をみせてくれようとしているのか? メンバーや関係者たちへのインタビューを通じて、その可能性と未来をみつめる。

公式サイト

公式Twitter