守りに入らず攻め続けてほしい

――オレンジスパイニクラブのこれからの目標を聞かせてください。

ユウスケ 「キンモクセイ」でバズったので、もう1回くらいドカンと行きたいですね。あと、大きなロックフェスに出たいし、大きな会場でやれる回数を増やしたいです。

ゆっきー ライブの規模感を上げていきたいですね。

ナオト やっぱりそこだよね。もっと大きいところでいろんな経験したいです。大きな会場でやることもそうですし、レコーディングでもいろんな挑戦がしたいです。今は自分たちが出せる音、ライブで再現できる音にこだわってるけど、たとえばキーボードやストリングスを入れるとか、そういうチャレンジができるタイミングがあったらいいなと思います。

ゆりと もちろん変わらず努力はしていきつつ、考え方を更新していくのも大事かなと思ってます。これしかできませんっていうのをずっとやってるのは、今の時代的にナンセンスかなと思うので、柔軟に対応していきたいですね。いろんな刺激をもらって吸収していきたいです。

――5月13日から対バンツアー「混ゼルナキケン」が行われますが、対バンライブは刺激を受けるんじゃないですか?

ナオト めちゃめちゃ受けます。

ゆりと 今回のツアーで言えば、同世代だけじゃなく上の世代の方とも一緒にやるので、さまざまな刺激が待ってるんですよ。

ゆっきー めちゃめちゃかっこいいバンドとやれるので、すごく楽しみです。

ユウスケ 僕らのツアーなので負けないようにしないとですね。

――4月になって新生活が始まる人も多いです。環境が変わる中で期待と不安を持っているティーンに応援やアドバイスをお願いします。

ユウスケ どこに行ってもゴキブリは出るので、ゴキジェットは置いておきましょう……ちょっと違いますか?(笑)

――確かにそうかもしれませんが、もうちょっとメッセージ的なものをもらえると(笑)。

ゆっきー やりたいことがあって迷っている人がいるなら、やってほしいなと思います。若いんで、守りに入らず攻め続けてほしいですね。

ゆりと 岐路に立たされる時期って音楽があるといいと思うんです。この曲を聴くと、新生活を始めたときみ思い出すってきっかけになりますし。音楽アプリでもツールはなんでもいいから、常にそばに音楽を置いておいてほしいです。曲が傍らにあって損はないと思います。

ナオト 4カ月目くらいから部屋の掃除をしなくなるので、掃除はしっかりしましょう。

ユウスケ それ、ゴキジェットくらい薄いんじゃない?(笑)兄弟ダメだな(笑)。

ナオト 玄関もトイレもピカピカに掃除すると風水的にいいらしいんで。

ゆっきー 話続くんか(笑)。

――兄貴のユウスケさん、改めてビシッと締めてください(笑)。

ユウスケ 僕もお金がない状態で上京しましたが、新生活が始まると、いろいろ大変なことにぶつかっていくと思うんです。でも、なんとかなります。必死に頑張ってたら助けてくれる人は周りにいるので、ひとりで悩まず、辛くなったら甘えていいんじゃないかなと思います。頑張ることは頑張って、甘えるところは甘えて、自分の夢だったり目標に突き進んでください!

Information

初デジタルEP
『hodgepodge』
2022年3月23日(水)リリース

M-1:7997(※MBS/TBSドラマイズム枠「#居酒屋新幹線」エンディング曲)
M-2:急ショック死寸前
M-3:まいでぃあ
M-4:みょーじ(※日本テレビ系「スッキリ」2022年1月テーマソング)
M-5:パープリン
M-6:モザイク
M-7:リルメラン(※リクルート「Follow Your Heart & Music」タイアップ)

配信サイト

オレンジスパイニクラブ

ミュージシャン

dr:ゆりと、vo/gt:スズキユウスケ、ba/cho:ゆっきー、gt/cho:スズキナオトによる、茨城県出身の4人組バンド。2020年1月に初全国流通1stミニアルバム『イラつくときはいつだって』をリリース。第13回CDショップ大賞入賞&関東ブロック賞受賞。収録曲の「キンモクセイ」がSNSを中心に話題となり、音楽配信サービスの総再生回数は1.5億回をこえる。またApple Music、Spotify、LINE MUSICなど各音楽配信サイトのチャートでも1位を獲得した。同年11月に2ndミニアルバム『非日常』を発売。そして2021年10月にワーナーミュージック・ジャパンよりメジャー1stフルアルバム『アンメジャラブル』をリリース。日常を連想させる歌詞やどこか哀愁を漂わせるメロディー、その中に垣間見える熱量やパンクロックの精神がライブシーンのみならず、若者を中心に注目されているバンドである。

Photographer:Toshimasa Takeda,Interviewer:Keisuke Tsuchiya