カンフーをテーマにした作品で新境地を開いたSEGA SAMMY LUX

前回優勝の「SEGA SAMMY LUX」がヴォーカル・グループさながらの歌心を感じさせる、男の色香を漂わせたオープニングアクトで幕を開けたROUND.9。

トップバッターは葛飾北斎が2つの富士山を対照的に描いた「赤富士」「黒富士」からインスパイアされた作品で勝負をかける「Benefit one MONOLIZ」。色合いこそ違えど、赤と黒の双子のような「赤富士」「黒富士」をイメージさせるために、センターを務めるのは双子ダンサーのANRIとKANNA。赤と黒とゴールドを配した和の衣装に身を包み、扇子を効果的に使いながら、VOGUEのハンズパフォーマンスとアームズを中心にしたショーを展開。シンメトリーを活かしながら、柔軟性に富んだパフォーマンスで縦横無尽にステージを飛び回ったが、結果は64ポイントと振るわず。

なかなか結果を出すことができずに、トータルランキングで最下位に沈む「USEN-NEXT I’moon」が掲げたテーマは「オーディション」。1つの椅子をかけてメンバー8人が王座を取りに行くというストーリーに沿って、白と黒を基調にしたシックないでたちの8人が、センターに置かれた赤い椅子を取り巻きながら、ミュージカルさながらのドラマティックで華やかな世界観を構築したものの、62,5ポイントと点数は伸びなかった。

ディレクターのYuta Nakamuraがパフォーマーとして参戦した「avex ROYALBRATS」は、オープニング映像でSuGuRuが「皆さんを救えるような、いろいろな人の支えになれるようなヒーローになりたい!」と宣言した通り、メンバーそれぞれが自分の思うヒーローの格好で登場。衣装はバラバラだが、全員が変身ベルトを装着して、子どもにも親しみやすいスピーディーかつコミカルな振付と、めまぐるしい構成で一気に駆け抜ける。ゲストジャッジの本田武史は「全体的に楽しくてエネルギッシュ。スピーディーで踊りの一体感に感動した」と絶賛。

ヒップホップを主体としたパフォーマンスが魅力の「CyberAgent Legit」は、今回もヒップホップのかっこよさを追求しながら、衣装を活かした視覚的な面白さ、曲の変化に合わせた踊りの変化にこだわったパフォーマンスを展開。左が白、右が黒を配したカラフルなペインティングを施した衣装でステージに立ち、ゆったりしたビートから幕を開け、徐々にスピードを加速させて、最終的には高速ラップに合わせて躍動する緩急のあるショーを作り上げた。

3連勝のかかる「SEGA SAMMY LUX」は、前シーズンで点数が伸び悩んだ「カンフー」をテーマにしたショーでリベンジを狙う。黒いカンフー着に身を包んだ8人は、登場するなり試合を前にした武術家のような厳かなオーラを漂わせる。スリリングな楽曲に乗せて、2人1組によるバトル、ヌンチャクや刀剣を使っての舞いなど、しなやかさと力強さを織り交ぜだ緊張感みなぎる世界を作り出して、75,5ポイントという高得点を叩き出してトップに躍り出た。点数が出た瞬間、メンバーから歓喜の声が上がり、ゲストジャッジのキンタロー。は「行ったるぞ!というエネルギーが圧巻だった」と目を輝かせた。

ヒップホップとボーカロイドの融合を目指した「KADOKAWA DREAMS」は、サイバーな衣装に身を包み、人工的でキレのあるロボットダンスで異次元を現出させる。一部のメンバーはボックスを被り、顔を出したメンバーのダンスを盛り立てたかと思うと、サポートに回っていたメンバーがボックスを外してメインに入れ替わる。さらにボックスをお立ち台にして踊るという、立体的な構成で68,5ポイント。ゲストジャッジのTAKAHIROは「ワクワクする作品」と評価しながらも、「ボックスの意味など、オーディエンスに伝えるための工夫がほしかった」と苦言を呈した。