ポジティブなことばかり書こうとするとバランスが悪くなる

――本書に出てくるノートを使って自分と対話する「マイレターノート」は、いつ頃から書き始めたのでしょうか?

かんころ 2021年に出した書籍『悩みを幸せに変える my letter ノート』(KADOKAWA)が完成形なんですけど、それを崩したようなものは10年ぐらい前から書いていました。その前はヨガのインストラクターとして働いていて、ヨガのことや趣味のことをブログに書いていました。

――『世界一カンタンな自信のつけ方』でも、話が進むにつれて、マイレターノートが更新されていきます。

かんころ この本は私の体験談が、ほぼほぼ使われています。実際に10年近く前の手帳を見返してみると、「マンガ家になりたい」「本を出したい」と書いてあって、ちゃんと書いたことが巡り巡って叶っていくんだなということに気づけましたし、当時悩んでいたことも書いてありました。

――学生時代からノートを書くのは得意だったのでしょうか?

かんころ 私はガサツな性格なんですけど、メモを取るのは好きなんですよね。きれいに書こうとして一回挫折して、雑でも分かればいいやという感じで書いていました。日常で感じた、「これ知って良かったな」「学びになったな」ということを切り抜いてメモしておくと、それがブログの1記事になったりします。ためになったことだけではなく、「こうしとけば良かったな」みたいな後悔に近いものも、ちゃんとメモしておくと、次に絶対生きてくるんです。

――同じ失敗を繰り返さないためには、ネガティブなことも正直に書いたほうがいいですしね。

かんころ あとは自分への声掛けですね。マイレターノートには「マイレター」という項目があるんですけど、もしも自分が他人だったら、どういう風に声を掛けるかみたいな視点で、マイレターを書いてみるんです。大抵の人は、「もうちょっとこうすれば良かった」「何で私はみんなみたいにできないんだろう」みたいな感じで、自分にすごく厳しいじゃないですか。私自身もそうでした。でも友達が同じ状況だったら、「頑張ったよね」「一生懸命やったよね」と温かい言葉をかけると思うんです。他人への声掛けを、自分にもしてあげようということでマイレターという項目を入れたんですけど、大事な要素だと思っています。

――マイレターノートにはネガティブなことも書いていいんですか?

かんころ 大丈夫です。きれいなことやポジティブなことばかり書こうとするとバランスが悪くなってしまいます。ちょっと違和感を抱いたり、悲しかったりしたこともメモしておくことで、ネガティブを吐き出すことができます。あまりきれいな表現ではないですが、117ページに「ネガティブをはき出すのはトイレみたいなもの」というようなことを書いています。それをしないと便秘になって、すごく苦しくなっちゃうから気をつけてほしいんです。ネガティブな気持ちをSNSなどにぶちまけてしまうと、傷つく人が出てきてしまいます。でもマイレターノートはトイレと同じで人に見せるものではないので、ノートの中にちゃんとネガティブを出して流していくという作業は健全なんです。

――ティーンに向けて、改めて『世界一カンタンな自信のつけ方』の見どころを教えてください。

かんころ 上手くいかない原因って、自分を信じてないとか、自信がないということが実は多いです。ちゃんと正しく自信を持てれば、友達関係や恋愛が上手くいったり、大学受験なり就職活動なりにも絶対に活きてくるはずです。ぜひこの本を読んで、日記からでもいいのでマイレターノートを始めてみてください。友達にも親にも言えないようなことを、ちょっとノートに書くだけでもすっきりして、少しずつ自分らしい道を歩けるようになったり、ストレスのはけ口になったりすると思います。