看護師になるも体調を崩して退職。そして選んだ道は……
――高校卒業後、すぐインフルエンサーになったのでしょうか?
きりまる いえ。高校が5年一貫の看護学校だったので、看護学校卒業後は看護師になりました。
――そうなんですね。看護師の道を選んだのはなぜでしょう?
きりまる 母が看護師なんです。母の姿を見ていたので、中学生のときに看護師になると決めて、看護の勉強ができる高校に進学しました。
――看護師時代も発信活動は続けていたんですか?
きりまる 高校時代から応援してくれているファンの方に向けてInstagramとTwitterを投稿するくらいで、あまり目立った活動はしていませんでした。忙しくて、動画投稿もできなくて。「きりまるとしての活動はこのまま終わっていくんだろうなぁ」と思っていました。
――看護師からインフルエンサーに転身したきっかけは?
きりまる ある日、仕事から帰ってきて寝て、目が覚めたら遊園地のコーヒーカップみたいなすごい速さのめまいに襲われたんです。そのときは夜間救急で点滴を受けて治まったんですけど、それ以来、たまに立てないほどのめまいと吐き気が起こるようになりました。メニエール病ではなかったんですが、ストレスによる症状だと言われて……。それで仕事を続けられなくなったんです。4ヶ月くらい寝込んで、その間ずっと、今後について考えました。それで、「看護師は資格があれば戻ることもできるし、どうせなら今までと違う道に進んでみよう」と思い、体調が治ってきたタイミングでYouTubeを始めました。
――そうだったんですね。YouTubeを始めてからは順調でしたか?
きりまる ありがたいことに、けっこう早く軌道に乗ることができました。もともとのファンの方がチャンネル登録してくれたおかげで、登録者数2、3万人くらいからスタートすることができて。そこからだんだん新規のファンの方が増えて、1年間で登録者数が50万人くらいになりました。
――有名になるにつれて、変わったことありますか?
きりまる お仕事が増えたとか、街で声をかけてもらうことが増えたとか、そういった変化はあります。でも、私自身の内面はあまり変わらないですね。私はオンとオフがはっきりしていて、「きりまる」は可愛いメイクやファッションを発信してるけど、「オフの私」はがさつで適当なんです。家でずっとアニメを見てダラダラしてる感じ(笑)。きりまるとオフの自分を使い分けているから、オフの自分が変わらずにいられるのかもしれません。