楽しさと技術に裏打ちされた世界観
ライブの翌4月6日にリリースされた最新曲「キミヲナクシテ」の歌唱では、先ほどのギミックを排し、一転してシンプルなステージングに。マルチアーティスト・izkiが手掛けた言葉遊びを交えた歌詞と澄んだピアノロックに、7人のキレキレのパフォーマンスが相乗効果で会場の一体感を煽る。そしてステージの1階と2階を行き来しながらのフォーメーションに圧倒される「夜夏」と追撃の手を緩めない。
「まだまだ盛り上がっていきましょう!」という大倉の掛け声から始まったのは「ギミギミラブ」。ダンスフロアのようにきらびやかにライトアップされたフロアで楽しそうに観客もペンライトを振り続ける。この曲には愛らしさもカッコよさも楽しさも全部詰まっている。続く「0 to 1の幻想」はクールなラップが織りなす挑発的なパフォーマンスで、没入感を高めていく。
さらにスーツに着替えたメンバーが、それぞれのカラーに彩られた照明の中でソロダンスを披露。一人ずつの表現力に重きを置いた踊りで、湧き上がる思いを全身全霊で観測者に届ける。「藍色閃光」では地球の躍動を表すようなダイナミックな映像をバックに歌唱。繊細さと壮大さが組み合わさったぬかりない感情表現を駆使して、世界観を作り上げていく展開だ。