甘える方法を知るために広瀬すずが横浜流星を膝枕!?

主役の更紗と文を取り巻く人々も個性豊かであり、物語に新たな彩りと深みを与える。そういった複雑な人間関係がまた物語を一筋縄ではいかないものにしている。

更紗の恋人で、ワンマンなところがありながら甘えん坊でもある亮を演じた横浜流星。映画化が決定する前から原作小説を読んでいたという横浜流星だが、亮という人物は今まで演じたことのないタイプであり、「もうチャレンジしかなかったですね」と振り返る。

「幼い頃から空手をやってきて、弱みを見せるなと叩き込まれてきたので、他人にどう甘えればいいのか分からなかった」と語り、リハーサルでは広瀬との距離感を埋めるために、監督から「まずは膝枕をしてもらえ」を指示されたという。

その言葉を受けて、広瀬も「2人きりで30分ぐらいリハーサル室で膝枕しました」と語るものの、横浜とはほぼ初対面だったらしく、「お互い極度の人見知りなので、『全体重を掛けてくれるのかな』と思ったら、1、2キロぐらいしか載せてくれなくて。さらにずっと敬語で話していて、すごいカオスでした」と、当時の模様を笑顔で語った。

久しぶりの映画出演となった多部未華子。「演じること自体が久しぶりでしたけど、初日に現場に入ると、監督も『僕も映画は6年振りです』と同じ目線で話してくださって、そのお気遣いが嬉しかったです」と、現場での結びつきを振り返った。

いつも傍らで文を見守り続けるあゆみという役柄だが、広瀬と横浜の膝枕の話は初耳だったらしく、「松坂さんとは手を繋いだり、抱きついたりしましたけど、もうちょっといろいろしたかった」と大胆なことを口にして、場内の笑いを誘った。