逆転の発想とバランスの良さが光ったavex ROYALBRATS

ROUND.9までで3連勝中という圧巻の強さを見せるSEGA SAMMY LUXのオープニングパフォーマンスで戦いの火ぶたが切って落とされたROUND.10。

トップバッターを務めたのは、KADOKAWA DREAMS。チャンピオンシップ進出がかかる大事な局面を、総合ランク4位という状態で迎えた。そんなプレッシャーをはねのけられたのは、「何がみんなに響くのか」をチームで考え抜いたから。薄緑色のセットアップに身を包んだメンバーの、一糸乱れぬ「背面スネイキン」でセンターのMINAMIを引き立て、69.5点をたたき出し、本ROUNDの後続チームにとっては高い水準となる指標を示した。

鍛え上げた肉体とセンスが光るFULLCAST RAISERSが今回掲げたテーマは「忍者」。3人の白忍者と5人の黒忍者がステージを所狭しと駆け巡った。大きな肉体から繰り広げられるアクロバティックなBRAKIN’とKRUMPの二刀流で、アーティスティックに偏り過ぎることなくエンタメ性も兼ね備えたパフォーマンスで勝負し、66点を獲得。

Rythmalism(リズマリズム)の2名をSPダンサーに迎えて臨んだdip BATTLESのテーマは「FUNK Performance Live」。80年代のファンクブームを彷彿とさせるような楽曲にのせ、胸毛見せ・アフロヘアといういでたちのKENSEIのキャラクターが、Rythmalismならではの、外しのきいたパフォーマンスでひきたち、客席をわかせた。遊びがありながらもスキルに裏打ちされた技が評価されたものの、「出だしのインパクトの期待感をもう少し超えてほしかった」(ダンサージャッジ・seishiro)との見方もあり、67点と伸び悩んだ。

独自性に定評があるLIFULL ALT-RHYTHM。今回のテーマは「KEEP ON」。メンバー一人ひとりがまとうカラフルな衣装にあしらわれているのは、ハンガーやトイレットペーパー、シュレッダーにかけられた紙屑など、今回のショーが終われば日常性に戻るものばかり。サステナブル(持続可能性)をも意識したメッセージ性あふれる世界観を、唯一無二の表現力でアピールした。

怪我が完治したTaichiが1年ぶりに参戦したKOSÉ 8ROCKSのテーマは「温故知新」。和楽器と現代音楽を融合した「鳴神-NARUKAMI」は、津軽三味線アーティスト・吉田兄弟の吉田健一の提供曲だ。三味線の音色と掛け声に合わせながら、リメイクしたアンティーク着物&現代風にアレンジされた袴パンツに身を包んだメンバーたちが、人間離れした超絶アクロバットを畳みかけるように繰り出し、今シーズンのチーム最高記録となる73点を獲得。ブランクを感じさせない活躍を見せたTaichiをねぎらいながら、兄のISSEIはメンバー全員でダンスできる喜びを語った。

今回初めて女性ダンサーのみの布陣で挑んだのはSEPTENI RAPTURES。MiYUの「何者だ?われら、RAPTURESでござる!」の掛け声を合図に、赤とゴールドの忍者衣装をまとったメンバーたちが「和×HIPHOP」をテーマに掲げ、SPダンサーしおりがリードする「くノ一」の世界観を表現した。MiYUをはじめ、メンバーのハイレベルのHIPHOPと忍者の動きを取り入れたパフォーマンスが評価される一方で、「背景として使われている布を、隠れるなどして効果的に使うことで『忍び』をより表現できたのでは?」(ダンサージャッジ・長谷川達也)という声もあり、ポイントは62.5点にとどまった。