「アオアシ」と人生初ツアーが重なり合ってできたリード曲「Blue Diary」

――『cloud achoo』というアルバム名の意味を教えてください。

Rin音 「achoo」は英語でハクションの意味。「cloud」は雲ですが、白い布を被ったハロウィンで仮装されるオバケは雲みたいだから「cloud=オバケ」とたとえて。日本ではくしゃみを3回すると噂話をされているという迷信があるじゃないですか。それをもじって、「オバケについての噂話」というのがテーマです。世の中には、いろんな噂話があって、根も葉もないことが多いけど、本当か嘘かなんて確かめられない。SNSや現実で話をしていても、その大半は噂話じゃないかって思うことも多くて、それを楽しむのも信じるのも自由だけど、信じ過ぎて行動に移すのはよくないなと思うんです。噂を娯楽として楽しんでほしいし、音楽も娯楽として楽しんでほしいという思いから、ちょっと皮肉を込めたアルバム名になっています。

――全体に通底したテーマのあるコンセプトアルバムなんですね。

Rin音 1曲1曲に2つの意味を持たせられたらいいなと考えて曲作りをしました。表面上はこういうストーリーだけど、裏ではこういう思いがあります、みたいなのがあればいいなと。表を見たらこうだけど、噂話みたいに「本当の意味はこうらしいよ」という解釈がリスナーの間で流れていくようなアルバムになればいいなと。

――asmiさん、ICARUSさん、A夏目さんと、これまでもコラボ経験のある同じ事務所(ROOFTOP)のアーティストが参加していますが、ゲストを選ぶ基準はありますか?

Rin音 全然なくて、連絡しやすいから(笑)。他にも呼びたい人はたくさんいたんですけど、今回のアルバムのテイストで、僕の意図を汲み取ってくれそうなのって、やっぱり身近な人なのかなと。みんな同じ事務所ですし、仲間って感覚もありますし、僕の初ツアーで一緒に回ったメンツなので、絆みたいなものもあります。

――リード曲の「Blue Diary」はTVアニメ「アオアシ」のエンディングテーマですが、どのように曲のアイデアは生まれたのでしょうか。

Rin音 もともと「アオアシ」が大好きで。「アオアシ」はサッカーに情熱を燃やす十代の話ですが、僕もサッカーをやっていたので、共感するところも多い。チームで勝ったり負けたりしても、ぶち当たるのは結局個人の悩みじゃないですか。個人の悩みがある中で、人とも関わらないといけない。そういうのって青春だし、そういう青春の難しさと今自分がやっている音楽に共通するものがあるなと思って、これをどう表現したらいいんだろうと考えたんです。そのタイミングで人生初のツアーがあって、自分が音楽を始めたときから一緒にやっていた仲間たちと全国を回ることに、すごく青春を感じました。そのツアーが終わったら曲を書こうと決めて、ツアーが終わって2日目ぐらいに書いた曲が「Blue Diary」です。

――ティーンの読者に向けて、『cloud achoo』の聴きどころを教えてください。

Rin音 恋愛、学校、夢など、人間関係で悩んでいる人だったら、共感できるような歌詞があるはずです。僕自身も皆さんと同じ高校生でしたし、そういう人間が、ただただ楽しんで作った作品と捉えて聴いてもらえると、「自分も何かをやってみよう!」と思ってもらえるんじゃないかな。今でこそ、たまたまテレビに出させていただいたり、いろいろなメディアに取り上げていただいたりしますけど、正直いまだにアーティストっていう自覚がないんです。そんな感覚で楽しくやってたら、音楽をやり続けられるし、音楽以外の夢もたぶん同じだと思うので、そういう夢の考え方があるんだなという風に聴いてもらえたら、面白い刺激になるんじゃないかなと思います。