今は本気で音楽を遊んでいる

――それぞれ音楽を始めたきっかけを教えてください。

小池 高校時代、友達に誘われてバンドを組んで、ベースを始めたのが最初です。そのときは狭い界隈でやっていて、すごく楽しかったんですけど、それほど長続きはしなくて。今考えると、当時は本気で遊んでいなかったというか、今のほうが一生懸命遊んでいる感じはありますね。それから何年かして、「本気で音楽をやろうかな」と思って、25歳のときに自分で曲を作ろうとギターを始めました。

――佐藤さんは、小池さんに誘われて初めてベースを弾いたそうですね。

佐藤 それまで音楽を一切やっていなくて、小池さんが曲を作ったときに「俺はギターやるから、ベースやんない?」と誘われたんです。当時、小池さんとは同じ職場で一緒にいる時間も長かったし、私も面白いことを探していたので、やってみようと。ちょうど仕事に行き詰まりを感じていたので、それが音楽を始めるタイミングと上手く重なりました。

――もともと音楽を聴くのは好きだったんですか?

佐藤 音楽は好きな方でしたけど、あまりロックは聴かず、ヒップホップを中心に聴いていました。少なからず、そのときに好きだった音楽は今の糧になっていると思います。

――小池さんは、どうして佐藤さんに声をかけたんですか?

小池 顔と性格がいいからですかね(笑)。あと当時はキャリアのある人はウザいかなと思っていたんですよね。今は全然大丈夫なんですけど、当時は俺自身がそれほど音楽経験がなかったので、ガミガミ言われたりするのが嫌だったんです。キャリアのある人って、「勉強しなさい」「宿題しなさい」って親みたいに言ってきそうなイメージがあったんですよね。

――佐藤さんは二十代半ばで楽器を始めて、大変なことも多かったのではないでしょうか?

佐藤 覚えたての頃は大変でしたけど、覚えることが多いのも、それはそれで面白かったですね。

――yuccoさんはどういうきっかけで音楽を始めたのでしょうか。

yucco 私の場合は音楽より先にドラムがありました。小学2年生のとき、親がドラム教室に通わせてくれて、それから20年、ずっとドラムを叩いていますね。今でも音楽が好きというよりも、ドラムを叩くことが好きなんです。

――どうしてドラム教室に通おうと思ったんですか?

yucco 私ももう覚えてないんですけど……たぶん実家がお寺なんで、木魚とかを叩いて遊んでいた時期があって、それで親がドラム教室に通わせようと思ったんじゃないかな。

――初めてバンドを組んだのはいつですか?

yucco 20歳くらいのときに、バイト先の先輩に誘われてノリで始めたバンドが楽しくて、そこからバンドをやってみようと。それまでライブハウスすら行ったことがなかったんですけどね。ただ初めてバンド組んだときってコピーから始めるじゃないですか。でも私は耳コピもしたことがないし、バンドの音楽も聴いたことがなかったので全くできなくて。コピーができないなら、オリジナルの曲をやっちゃおうということでオリジナルをやるようになりました。

――どうしてバンドに魅力を感じたのでしょうか?

yucco 高校時代は吹奏楽部でドラムを叩いていたんですけど、そのときは譜面があって、譜面をどれだけ忠実に再現できるかが重要でした。でもバンドは譜面が存在しないじゃないですか。そういったライブ感というか、ステージでの事件性が楽しくて、「こんな音楽もあるんだ」「こんなデカい音を鳴らしていいんだ」というところに衝撃を受けました。