シンプルかつメッセージ性の高さで返り咲いたFULL CAST RAISERS

メンバー全員がそろいの茶色のトレンチコート姿で登場、後ろ向きでの立ち姿からも、80年代後半から90年代初頭のアメリカ音楽「NEW JACK SWING」を彷彿とさせたdip BATTLESのSHOW。ゴスペルやFUNK、儚くもときめいたHIPHOP黄金期、ひいてはストリートカルチャーへの敬意にあふれたパフォーマンスは「効果的な衣装の使い方など、見せ方をきちんと持っている」(TAKAHIRO)と高く評価され、AUDIENCEポイントを伸ばす一方で、「ダンスのスキルを見せるようなポイントを多めにするともっとよい」(同)との指摘も。

完全優勝を見据え、今や他チームから追われる立場となったSEGA SAMMY LUXの今回のテーマは「怪盗集団」。センターのTAKIを中心に、サイレンや銃声が鳴り響く音楽と逃げ惑う「LUXにしか出せないクールなパフォーマンス」(TAKI)は、「全員のキャラが立っていて、しかも大人っぽいのが彼らの強み。まさに全員がスター」(ダンサージャッジ:UCHIKO)と、観客の心も怪盗さながらに奪っていく。完全優勝に向けて、引き続き強い一歩を踏み出した。

シーズン中盤から順位の伸び悩みに苦しむFULLCAST RAISERSが、掲げたテーマは「声が届かない」。鍛え上げた肉体を純白の衣装で包み、今の世界情勢に想いを馳せながら、届けたいのに届かない声に対するもどかしい思いをKRUMPで表現した。シンプルながらメッセージ性の高いそのパフォーマンスは「ダンスで伝わるものの大きさを見せつけた。構成、感情表現がとにかく素晴らしい!」と絶賛したTAKAHIROは、自身初だという満点(10点)をつけた。

「今のありのままの私たちの姿を思い描くうえで必要だったのは、思い入れの強いチームテーマ曲だった」(YUKIHO)と語るSEPTENI RAPTURES。カラフルな絵柄をまぶした衣装をまとったメンバーたちが個々のエナジー・魅力をあますところなく表現し、豊かな個性から生まれる一体感でROUND.11を締めくくった。

ROUND.11を制したのは、93.5点を集めたFULLCAST RAISERS。シーズン中盤からのスランプを跳ね返し、返り咲きを果たしただけでなく、シーズンチャンピオンの王座をかけて戦うCHAMPIONSHIP進出の切符も手にした。久々の優勝に喜びながらもリーダーのSOULJA TWIGGZは「KRUMPの形を変えながら、残り1ROUND、気を引き締めて頑張っていきます。最後まで見届けてください」と意気込む。

ちなみに今回、FULLCAST RAISERSとともにCHAMPIONSHIP進出を決めたのは、トータルランキングでも首位を走るSEGA SAMMY LUX。メンバーのTAKIはMVDに選出された。

運命を決するROUND.12は、明日、5月18日(水)開催。CHAMPIONSHIPの残り枠及びワイルドカード枠の、それぞれ2枠が決まる。

第一生命 D.LEAGUE 21-22 REGULAR SEASON ROUND.11
日時:2022年4月27日(水)
会場:東京ガーデンシアター(東京・有明)
©D.LEAGUE21-22

Photographer:Keita Shibuya,Reporter:Miyabi Murai

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