ステージからの力強いメッセージ「俺たちがFUNKY MONKEY BΛBY’Sだ!」
FUNKY MONKEY BΛBY’Sの地元、八王子からスタート。香川、栃木、愛知、福井、北海道、福岡、神奈川、岡山、宮城、大阪と巡り、中野サンプラザへたどり着いた全国ツアー。そのテーマになぞらえたオープニングVTRでは、パイロットに扮したファンキー加藤とモン吉が登場するポップな映像が流れ、スクリーンに「Good flight!」という文字が大きく映る。
幕明けを飾った「WE ARE FUNKY MONKEY BABY’S」のイントロと共に、ステージの左右から滑り込むように勢いよく登場した加藤とモン吉の2人。観客たちは掲げた右腕をリズムに合わせて軽快に振り、加藤は「中野サンプラザ、YELL JAPAN!ツアーファイナルだぞ!」と声高に叫んだ。
続く「ナツミ」では、モン吉が「それ!」と観客たちを煽り、ステージから促された客席は両腕を上げながら左右にリズムを取る。「LIFE IS A PARTY」では、ステージ上で青と赤のスポットライトの光が交互に点滅する。2人の動きにつられて、左右に腕を振る観客たち。「飛べ!」と勢いよく促されると一斉に縦に向かって飛ぶ客席の動きに合わせて会場が揺れ、ステージとの動きがシンクロする。
盛大な拍手を受けて、「俺たちがFUNKY MONKEY BΛBY’Sだ!」と力強く叫んだ加藤。「コロナ禍で大変な状況下ですけど、その中でも俺たち、十分うれしくて、みんなの思い十分伝わるから。けっして寂しい思いしないでください!」と、ファンに対して熱い“エール”を送った。
まぶしい赤いスポットライトの光に照らされたステージでスタートした彼らのデビュー曲「そのまんま東へ」では、軽快なメロディと共にリズムに合わせて観客たちは縦に揺れ続ける。曲中では、加藤が観客へ向かい“心での”シンガロングを求め、声の出せない客席は、拍手でその願いに応えていた。
続く「恋の片道切符」では、幻想的なイントロと共に会場には拍手の音が響き渡る。ステージ上に設置されたミラーボールが客席を照らし、終盤、アウトロのメロディと共に加藤は「もしも、好きな人に投げかけた一言が、街の中に消えていったとしても、勇気を振り絞って出したその一言を、自分自身で愛せるように」と観客たちへ語りかけた。
青春時代を思わせる「Lovin’ Life」では、スクリーンにMVを投影。客席では曲調に合わせた温かい拍手が響き渡り、曲中では、加藤が遠くを見つめるような視線でやさしく客席を見守る。ピアノのイントロに乗せて始まる「ありがとう」では、感情をめいっぱい込めて歌い上げる2人の姿に観客たちが魅了されていた。
MCでは、モン吉が「3〜4ヶ月、続けてきたツアーが今日で終わります。全部使い切っていくと思うので、みなさんもそんな感じで楽しんでいってください」と客席へ語りかける。
パフォーマンスへ戻り、ポップで軽やかな「今だってI LOVE YOU」ではリズムに乗せて楽しげに揺れる2人につられて、観客たちも片腕を上げて縦に揺れ続ける。世の中の“お父さん”たちに捧げるナンバー「ヒーロー」では、加藤が「会場にいらっしゃったお父さん!」と投げかけ、スクリーンでは、客席にいた彼らを見つめる“お父さん”の観客の表情がアップに。“エール”を届けるように力を込めて歌い上げた曲の終盤では、加藤の「全員でジャンプ!」の声を受けて、観客たちが一斉に飛び跳ねた。