“BΛBYS”へのメッセージ「一緒にいてくれると、一緒に歩んでくれるとすごく心強い」

MCでは、かつてのメンバーであり、古くからの2人の友人でもあるDJケミカルが会場に来ていると報告。モン吉は「ケミちゃんからの差し入れ。謎の水ね」とステージ上で給水していたボトルを手にして紹介し、会場を見渡しながら手を振った加藤は「見守ってくれてるか?」と、客席の中にいるDJケミカルに対して語りかけた。

ツアーについて、加藤は「冬に始まったツアーがね、気付いてみれば春も過ぎて。初夏」と回想。「俺はね、正直、今まで一番楽しかった」「(前進のFUNKY MONKEY BABY’Sの当時は)ツアー以外のお仕事とか、まだ集中しきれない。何だろう、 “精神と時の部屋” (※ドラゴンボールに登場する修行場所)みたいな。疲れ過ぎちゃって『今、何だろう』みたいな状況だったから。スケジュール的にもハード、俺、今回何かね、一個一個感じてて、噛み締められてよかった」と、全身全霊でツアーと向き合っていた思いを明かした。

パフォーマンスへ戻り、中盤戦の始まりは6月29日リリースの新曲「ROUTE 16」。幻想的なイントロから、加藤のラップへと進む展開で流れは加速。ステージをゆったりと歩きながら2人が交錯して、国道16号線をモチーフにして夏の思い出を回想するナンバーを歌い上げた。

わずかな暗転後、「最後までよろしくお願いしますね!」と加藤が叫ぶ。続く「ALWAYS」では、軽快なギターのイントロが響き、加藤が「みんな手を上げて!」と鼓舞。加藤とモン吉、観客は拳を掲げながら一体感を高める。ピアノの音色が印象的な「未来の君へ」で空気は一変。会場はしっとりとした、落ち着いた空気に包まれる。

ステージの天井から灯るスポットライトの光を受けて、加藤が、再結成のきっかけとなった2021年3月11日放送の「音楽の日」(TBS)出演から現在までを回想した。

じっと見守る観客を前に「去年の3月、某音楽番組があって、そこで、FUNKY MONKEY BABY’Sの再結成というオファーをいただいたのが、もっとさかのぼること、一昨年の夏かな」と経緯を説明。

「全国のね、“BΛBYS”から『ファンモンをもう一度』っていう声が、僕のところにも、モン吉のところにも届いていて。でもやっぱり一度、解散したっていうのもあるし。正式に音楽番組からオファーをいただいたときも、めちゃくちゃ悩んで」「今このタイミングでモン吉と何ができるのかなとか、2人で歌うことでどんな力を起こせるのかなと、けっこうマイナスにとらえて悩んでいたんだけど、それでもやってみようと思ったのは、ソロでずっと音楽やってるとき、FUNKY MONKEY BABY’Sという存在が自分の中の心の支えになっていたっていうのもあるし。何よりも“BΛBYS”と一緒になりたいという思いが、ソロでやりながらも、ずっとどこかにあったような、そんな気がしています」と吐露。

「色んなことがあるこのとき、こういう時代。こういう今ですけど、FUNKY MONKEY BΛBY’Sでまたはいつくばりながら、また一から、音楽を頑張っていこうと。みんなの笑顔がね、一個でも増えていくように、そんな願いを込めながら、一生懸命頑張っていこうと思いますので」「どんどん未来へ向かって力強く、歩んで行こうと思っていますので。一緒にいてくれると、一緒に歩んでくれるとすごく心強いです。どうかこれからも、よろしくお願いします」と告げると、客席からは盛大な拍手が送られた。

加藤の熱いスピーチから流れるようにスタートしたのは、ステージからのオレンジの光が客席を照らした「涙」。歌声は力を増し、「あとひとつ」では、曲中で人差し指を掲げる2人と観客たちの一体感が増す。背中を押すナンバー「エール」では、場内に拍手が響き渡り、モン吉の力強いラップから始まる「メロディーライン」では、曲の音圧で会場中が揺れ、加藤の「声を出せないから、代わりにみんなの手拍子を。よろしく!」というかけ声で、拍手の音が強まる。

緑と赤のスポットライトが交錯した「ガムシャラ BOY」では、片腕を勢いよく振る動作でステージと客席がシンクロ。「希望の唄」では、スクリーンに客席をまっすぐ見つめる加藤の表情がアップで映り、曲中では「ちゃんと見えてるよ」と観客に向けてメッセージを放った。

本編の最後を飾ったのは、明日への希望をもたらしてくれる「ちっぽけな勇気」。加藤が「歌え!心で歌え!」と客席を鼓舞し、その言葉を受けた観客たちは腕を力強く振りながらレスポンス。明るく照らされたステージで力を振り絞り歌いきった2人は、いったんステージをあとにした。