再結成から現在、未来へ。「コロナごときには“負けねえ“人のつながり」を大事に

客席ではどこからともなく、アンコールを待つ拍手が響き渡る。熱意へ応えるため、再びステージへ戻ってきた2人はポップで軽快な「Say! Joy!」を披露。歌い終えた加藤は「アンコールありがとう!」と、力強く叫んだ。

MCで、コロナ禍の環境を憂い「みなさんちょっとやっぱりね、本当だったら一緒にきっと歌いたいだろうしさ、俺たちも一緒に歌ってほしいってところあるじゃん」とつぶやいたのは加藤。「ファンモンのライブはマジで、20%ぐらいが“BΛBYS”の歌声って説ね」と話すと、モン吉は「半々だと思ってるくらい」と微笑みながら返した。

続けて、加藤は「コロナ禍ですごく多くのものを失ったりとかさ、みなさんもあると思うんですよ」と語る一方で「コロナがすごく教えてくれたことが一個あって」と吐露。「今まで当たり前のようにやってた、僕たちでいうところのライブだったり、日常生活の中で普通にマスクを取ってお話したり、好きな友だちとかと握手したり、ハグしたりっていうのがさ、まあ、当たり前じゃなく、どれだけ幸せだったことだったかっていうのは、本当、コロナが唯一俺たちに教えてくれたことかなと思って」と伝え、「今回でツアーはこれでファイナルになりますけども、ある意味、新しいスタートラインでもあるので」「コロナごときには“負けねえ“人のつながりというものをまた大事にしながら、歌を歌っていこう」と、未来を見つめた。

ライブの時間も残りわずか。オレンジ色に灯るスポットライトの温かい光を受けて披露した「告白」では、観客の手拍子が会場の一体感を高める。MCを挟み、最後に歌い上げたのは「西日と影法師」。ステージ中央に置かれたDJブースから加藤はじっとモン吉を見つめ、その視線を受けるモン吉は、やさしくラップのフレーズを刻む。曲中では、加藤が声を振り絞るように「今日はみんなありがとう!」と、客席へ向かい叫んだ。

最後のMCでは、ツアーを共に回ったサポートDJのバカムスコ翔を紹介。「FUNKY MONKEY BΛBY’Sでした!」と勢いよくあいさつした2人は、客席へ向かい名残惜しそうに手を振りながら、笑顔でステージを去る。ツアーのエンドロールが流れ、BGMの「エール」のリズムに合わせて観客たちは手拍子。映像へ重なるようにステージ上部から紙吹雪が降り、全国12ヶ所を巡ったツアーはフィナーレを迎えた。

Information

『ROUTE 16』
2022年6月29日(水)リリース

初回限定盤(CD+DVD):定価6,600円(税込)
DVD収録内容:「WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY’S in日本武道館 ‐2021‐」(約2時間20分)

通常盤(CD):定価¥1,100(税込)

公式サイト

FUNKY MONKEY BΛBY’S

アーティスト

東京八王子出身、「ファンキー加藤」「モン吉」の2人で再始動した2MCグループ。前身のFUNKY MONKEY BABYSは「DJケミカル」を加えた2MC1DJの3人組グループで、2004年元旦に結成。2006年1月、シングル『そのまんま東へ』でメジャーデビューし、『Lovin’ Life』『告白』『ヒーロー』『あとひとつ』など、数々のヒット曲を送り出した。しかし、2013年6月の東京ドーム公演で解散。約8年後、2021年3月11日放送の音楽特番「音楽の日」(TBS)で一夜限りの再結成を果たし、2021年9月の『エール』リリースでFUNKY MONKEY BΛBY’Sとして再始動した。

Reporter Syuhei Kaneko