楽しみながら成長できる1年にしたい

――初の有観客ライブで、大勢のお客さんを目の前にして、どんなことを感じましたか?

白岩 自分たちは何よりもパフォーマンスをするのが好きだからこそ、ここまでやってこれたんだと改めて感じさせられました。どれだけ練習しても、どれだけ作品を録っても、生で声が届かないと皆さんの反応を感じることができません。正直、何のためにやっているのかなって思ってしまう時期もあったんですよね。それは僕だけではなく、おそらくメンバー全員がどこかしらのタイミングですごく悩んだと思います。僕も普段はポジティブな方なんですけど、「OPEN THE DOOR」をやる前は、悩んだりすることが多かったんです。

――どうして、その時期はネガティブになってしまったのでしょうか?

白岩 ずっと人前でパフォーマンスをできなかったことに加えて、『WANDERING』でセンターを務めさせていただいたことも重なって、不安になっていたと思います。でも「OPEN THE DOOR」を開催して、あれだけ多くの人たちに支えられているというのを自分の目で実際に見ると、すごく安心感がありました。みんながいてくれることで、たとえ倒れても転んでも、しっかりと立ち上がらなきゃいけない理由が明確に見えた気がしました。辛い時期だったからこそ、やっぱり皆さんに支えられているなと強く感じたんですよね。

――「OPEN THE DOOR」以降、体作りを強化させているとお聞きしました。

白岩 今までは大きくなりたくなくて、あまり筋トレはやってこなかったんです。人それぞれ好みがあるので、太くしたいメンバーもいると思うんですけど、僕はどちらかというと、それが嫌でやりませんでした。ただダンス面で言うと、体幹やインナーマッスルを鍛えることでダンスの軸がぶれなくなります。なので毎日、どんなに疲れていても、どんなに遅く帰ってきても、プランクは最低やるようにしています。秘密でやってきたことなので、あまり言いたくはないんですが……(笑)。プランクをやっている間は1分でもしんどい。でも、それを始めてからは、外見こそあまり変わりませんが、ダンスのキレも増したし、みんなとの動きも揃えやすくなりました。目立った成果が出るまでは時間もかかると思いますが、2022年の1年で、パフォーマンス面を含めて、どれだけ自分が変わるかというチャレンジを自分の中でしているんです。

――プランク以外でも何か実践しているんですか?

白岩 新たなボーカルの先生のところに通っています。その先生の教え方が丁寧で、行くたびにいろんな発見があって、それを感じられた瞬間は本当に楽しいんです。そうやって楽しみながら成長できる1年にしたいですね。

――世の中も徐々に通常運転に戻りつつありますが、それも成長するモチベーションに繋がっているのではないでしょうか?

白岩 そうですね。オフラインで皆さんと会える機会が徐々に増えているのもモチベーションの一つです。できるだけ来てくださる方々にかっこいい姿を見せたいし、幸せになって帰ってもらいたいですからね。