お互いに話すことが大人になった

――お二人はドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」(以下「明日カノ」)が2度目の共演ということですが、もともと同じ高校に通っていて、高校時代から仲が良かったそうですね。

高野 そうなんですよ。地元の福岡で同じ高校に通っていて、仲が良かったんです。

藤原 その後、2017年公開の舞台「あたっくNo.1」で共演して、それ以来の再会です。

――高校時代からの友達ということは、今回のドラマ撮影でも安心感があったんじゃないですか。

高野 もう安心感しかなかったですね。

藤原 今回のドラマはお互いにホスト役で、実際のホストクラブで撮影をしたんです。もちろんホストクラブに行くのも初めての経験で、撮影初日は緊張していたんですけど、洸がいるから助かりました。

――約5年ぶりの共演で、お互いに変化は感じましたか?

高野 何も変わらないよね。樹が飼っている猫を溺愛しているぐらいかな(笑)。

藤原 あの頃は、まだ猫を飼ってなかったからね。ただお互いに話すことが大人になったというか、真面目に仕事の話とかをするようになりました。

高野 高校時代の友達が、同じ仕事をしていて、しかも同じ作品で共演するなんて嬉しいことだし、不思議な感じもありますね。

――お二人とも小さい頃からダンスを習っていたという共通点もありますが、どうしてダンスを始めたのでしょうか?

藤原 僕は3つ子なんですが、母親に言われて、小学2年生のときに3人とも姉が通っていたダンススクールに通うことになったんです。ただ当時は、あまり乗り気ではなくて。というのも当時は「ダンスは女の子がやるもの」というイメージがあって、実際そのスクールでも男の子は僕しかいなかったんですよね。でもスクールで発表会があったときに、大きいステージでパフォーマンスをさせていただいたのをきっかけに、どんどんダンスにハマっていって。小学6年生のとき、EXILEさんのドームツアーに連れて行ってもらって衝撃を受けて、ちょうどEXPG STUDIO FUKUOKAができるタイミングだったので、EXPGに入りました。

高野 僕は4歳のときに、たまたま行った地元のイベント広場でダンスパフォーマンスを目撃したんです。すごく熱中して見ていたらしく、親に進められてダンススクールに通うようになったんですが、最初はそこまで熱心ではなかったですね。本気でダンスに打ち込むようになったのは、小学6年生のときにDream5を結成してからです。

――藤原さんはTHE RAMPAGE、高野さんはDream5で本格的に芸能活動をスタートさせますが、お芝居に力を入れようと思ったのは、どのタイミングだったのでしょうか?

藤原 THE RAMPAGEの正式メンバーに選ばれたときには、いつかは俳優でやっていきたいなと考えていました。LDHは二刀流で活躍している先輩方ばかりなので、何か僕もダンスパフォーマンス以外で武器がないといけないと思い、ずっと興味のあった俳優を選びました。

高野 僕は高校受験を考えていたときですね。Dream5の活動はしていましたが、将来的に芸能活動を付けるのか、それとも学業に専念してどこかの会社に就職するのか迷っていたんです。そのときに友達から「この年齢で芸能活動をしているのはすごいことなんだから、このまま続けたほうがいい」って背中を押してもらって、芸能コースのある高校に進学しました。そのときに俳優を意識しましたし、高校では演技の授業も受けていました。