フルアルバムに込めた意味。アートワークから感じられる「iScreamらしさ」
――デビューからまもなく1周年。満を持してリリースされた1stフルアルバム『i』のコンセプトを教えてください。
RUI タイトルの「i」は、iScreamの「i」とLOVEの「愛」、私を意味する「i」の3つから取りました。「i」は「1」にも見えるので「みなさんにとってオンリーワンの存在になりたい」という思いも込めています。タイトルも曲順もスタッフさんと話し合いながら、メンバー全員で決めました。自分たちのパッションを詰め込んだので、勉強や部活に励む同世代のみなさんに「背中を押してくれる作品」と感じてもらえるならうれしいです。
――全13曲収録のフルアルバムとなると、過去にリリースしたデジタルシングルやEPとはまた違った思い入れもありそうです。
YUNA デビュー作品『Maybe…YES EP』(2021年6月)やデジタルシングル2作は、1曲に対する時間のかけ方が濃かったんです。今回のアルバムは1週間に1回ほどのペースでレコーディングをしました。最初はスピード感にも慣れなかったし、曲ごとのテンションの切り替えも大変でした。収録までの時間を逆算しながら練習して、楽曲ごとの意識の切り替えや集中の仕方を学べました。
――今回のジャケットも、デビュー作品からコラボレーションしている世界的なイラストレーター・山口はるみさんによるものです。
HINATA ジャケット背景は、いくつかの候補から選びました。ピンクの背景や紫のダークな背景などの提案もありましたけど、私たちの楽曲にあるラブリーさや切なさ、強さを印象づけるなら暖色と寒色が混ざったものにしたほうが魅力も伝わるんじゃないかと意見がまとまったんです。結成当初から山口さんと共に「アートと音楽のコラボレーション」をさせていただいていますし、楽曲を通して、新たなエンターテインメントをお届けできればと思います。