序盤から挑戦的なパフォーマンスで圧倒

5月24日に発売されたAMEFURASSHI 待望の2ndアルバム『Drop』。ガールズクラッシュな曲から都会的なセンスに彩られたポップな曲、等身大の想いを綴ったバラードなど、多彩なジャンルに挑戦した意欲的な作品で、アーティストとしてのポテンシャルの高さを証明。

特に新たに加えられた新曲5曲は彼女たちの著しい成長を見せつけることとなった。今後の方向性を指し示す内容であると同時に、既発シングルで代表曲の「BAD GIRL」と「SENSITIVE」も収録されているため、新規ファンにとっても手に取りやすい作品となっている。

さらにオリコンのデイリーランキングでは第1位に輝き、今回のアルバムリリースによって、ブレイクを射程圏内に捉える形となった。

今回のツアー「Drop Tour 2022」は、『Drop』の発売に合わせてスタートされたもので、東名阪の計4場所で実施。各地でファンたちに熱狂的に迎え入れられ、どのライブも大盛況を呈した。

最終日である5月28日のKANDA SQUARE HALLでのファイナルでは、アルバムに収録している全楽曲を惜しみなく披露。独創的で洗練されたパフォーマンスの数々で会場のファンたちを魅了し、アルバム『Drop』が紡ぎ出す様々な世界観を見事に体現させた。

開演時間を迎えると、全身白の衣装に身を包んだAMEFURASSHIが颯爽と登場。白を基調とツアー衣装はステージ上の彼女たちを一際凛々しく艶やかに浮かび上がらせる。

1曲目はライブ初披露となる「ARTIFICIAL GIRL」。独特のシンセサウンドのメロディが特徴で、大半が英語で占めるリリックとも相まって疾走感溢れるものにしている。洋楽さながらのファンキーな楽曲。Gの文字をあしらったインパクトのある振り付け、洗練なダンスパフォーマンスで、会場は一気に最高潮に達し、ファンとの一体感を高める。

さらに休む暇もなく「DROP DROP」「BAD GIRL」と畳みかける。力強くもポップなメロディに彩られたナンバーであり、続くメロウな楽曲「Lucky Number」と合わせて、彼女たちのパワフルさが伝わるパフォーマンスとなった。

雨音の中で電話のコールが途切れるという演出から始まった「Blue」は、グループ初の本格的なR&Bであり、アルバムの中でもリード曲に位置する意欲作。ステージ上で彼女たちは大人の色気を漂わせて、ファンたちはすっかりその世界観に酔いしれる。

「Drama」は吐息を交えて、ささやくようなヴォーカルが印象的な楽曲。イントロからアップテンポに上がりながらも、サビに入った途端に曲調が下がって、緩急のあるメロディラインが特徴的。

7曲目の「SENSITIVE」は昨年11月にシングルでリリース。彼女たちの存在を知らしめた1曲。ファンにとってもお馴染みのナンバーであり、自然発生的に客席から手拍子が鳴り響く。ステージ上ではグリーンのレーザービームが何条にも飛び交い、変幻自在な彼女たちのパフォーマンスがより魅惑的に映える。