個人の表現力を求められるダンスに苦戦した「元カレです」

――AKB48の59thシングル表題曲「元カレです」は、タイトルからグッと引きつけられるような作品です。この曲を受け取ったとき、どんな感想を持ちましたか?

本田仁美(以下、本田) 曲名にビックリしました(笑)。「元カレです」って、すごくインパクトがあるじゃないですか。きっと話題になると思いました。聴く人によって「元カレ」の解釈も分かれるでしょうし、いろいろな楽しみ方があると思って。私は、元カレが私たちで、ファンのみなさんが歌詞に出てくる「元カノ」と考察しました。断言はできないですけど、それぞれの視点からストーリーを広げられる面白い曲だなと思います。

――力強くもどこか切なさを感じられるメロディも、印象に残ります。ヴォーカル面では、どんな部分に注目してほしいですか?

本田 後半にあるラップパートです。グループでは過去に「Green Flash」のようなラップを取り入れた楽曲はありましたけど、自分がラップパートを担当することがほとんどなかったので、かなり練習しました。自分なりに精一杯かっこつけてみたので、注目してもらえるとうれしいです。

――しなやかでキレのあるイメージのダンスもポイントだと思いますが、どのように楽しんでもらいたいですか?

本田 前作の58thシングル表題曲「根も葉もRumor」と同じく、ダンスは難しかったです。前作のロックダンスは未知のジャンルならではの難しさがありましたけど、今作は決められた振り付けではなく、個人の表現力を求められたので苦戦しました。フリーダンスの箇所が多く、メンバーがそれぞれ「どう自分を見せるか」を考えていました。

――フリー以外だといかがでしょうか?

本田 サビのしゃがんでフロアで踊る部分も大変でした。見た目では難しく見えないかもしれないですが、一瞬で左右の足を交互に入れ替えて、すぐに立つ動きをメロディに合わせるのは苦労しました。選抜メンバー全員で動きを合わせようと頑張ったので、注目してほしいです。

――SNSでAKB48のコピーダンスをアップしている人もたくさんいますが、挑戦する際のアドバイスをお願いします。

本田 本当に難しい楽曲なので、MVを参考にして踊ってもらえるならうれしいです。個人的には、先ほど言ったサビの難しい振り付けにも挑戦してもらいたいです。みなさんの動画は、私もバッチリ見ているので(笑)。動画を見て覚えるのは難しいことなのに、皆さんが自分なりに研究をして踊っているので、いつもすごいなと感じています。