『ウォーターボーイズ』で出会った仲間の存在が心強かった
――ターニングポイントになった作品は何でしょうか?
玉木 ちょうど僕が20歳のときに撮影が始まった映画『ウォーターボーイズ』(2001年)という学園ドラマです。自分と同じようにバイトをしながら、何とか俳優をやっていこうという同世代がたくさんいた現場で、そこで出会った仲間の存在が心強かったですし、今でも仲がいいです。分かり合える人がいなかったら、その後もきつかったと思います。
――周りには夢を叶えられずに俳優を諦める人も多かったと思います。
玉木 そうですね。いつまでも夢を諦めずに続けることも大事ですが、生活をしていくためには、ただの夢追い人になってしまうのも厳しい。ましてや家族を持って、自分一人でなくなった場合は、新たな選択も必要ですから。あとは年齢です。30歳という年齢を節目に、どちらかの道を選ぶ人が多かった印象です。
――玉木さん自身、家庭を持ってスタンスは変わりましたか?
玉木 だいぶ変わりました。やはり自分のためだけにというのは限界がきてしまいます。今は頑張らなければいけないんだと思わせてくれる家族がいます。それがやりがいにもなるし、自分の子どもだけではなく後輩も含めて、次の世代に対してどういう背中を見せていけばいいんだろうと、一歩引いた目で考えることができるようになりました。
――最後に進路を検討しているティーンにアドバイスやメッセージをお願いします。
玉木 若いときに抱く夢や理想の仕事について、一瞬いいなと思っても、そのいいなと思う気持ちを継続できるのかが一番大事になってくると思います。本当に自分がやりたいと思っていることなのかを自問自答すれば、何かしら答えは見つかるのではないでしょうか。
Information
『極主夫道 ザ・シネマ』
絶賛公開中!
■原作:おおのこうすけ「極主夫道」(新潮社バンチコミックス刊)
■監督:瑠東東一郎 ■脚本:宇田学 瑠東東一郎 ■音楽:瀬川英史
■出演:玉木宏 川口春奈 志尊淳 古川雄大 玉城ティナ 松本まりか 滝藤賢一 安達祐実 吉田鋼太郎 稲森いずみ 竹中直人
■製作幹事:読売テレビ放送 ■共同幹事:日本テレビ放送網 ■制作プロダクション:ファインエンターテイメント
■配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©️2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会
最強の主夫力であらゆる家事をこなし、ご近所トラブルを解決してきた龍(⽟⽊宏)が、劇場版ではシリーズ最大のピンチに直面!保育園を狙う極悪地上げ屋に対峙することになった龍の元に集まったのは、元レディースの総長、ドスの効いた保育士などクセ強すぎな面々。シリーズ最大のチーム戦、隠し子騒動、龍を巡って勃発する恋愛バトル……。すべてにケリをつけるため、龍は“ある決戦”を開幕する!