観客の“同志”たちを「倒してみろやー!」と強く鼓舞。久しぶりの客席に感動

単独ライブとしては、2021年10月30〜31日に千葉・舞浜アンフィシアターで行われた「上坂すみれのPROPAGANDA CITY 2021」以来の約半年ぶり。ツアーとしては、2019年2〜3月に行脚した「上坂すみれのノーフューチャーダイアリー2019」以来、約3年ぶりの開催に。本ツアーでは、千葉、愛知、大阪を巡り、ツアーファイナルの東京へたどり着いた。

暗転した会場に光が差し、ステージには城をモチーフにしたセットが浮かび上がる。ギター、ドラム、ベース、キーボードの編成による生バンドの力強い音色に合わせて、真紅の光に包まれる場内には上坂の「親愛なる同志諸君、私は諸君に呼びかける」という“口上”が流れた。

ステージの幕明けを飾ったのは、定番曲の「予感」。真っ白なレーザービームの光の束を頭上から受けながら、青と黒を基調にしたゴシック調のドレス、コウモリの羽根をモチーフにした飾りを頭にまとったキュートな“小悪魔”スタイルの上坂が登場。バックの音色に合わせて「よく来たな! 私が上坂すみれだよ。ようこそ。 LIVE TOUR、超・革命伝説、2022。この私を倒せるもんなら、倒してみろやー!」と上坂が客席へ訴えかけると、客席は開演直後ながら早くも興奮に包まれた。

デビュー曲「七つの海よりキミの海」では、曲中で跳ねる上坂の動きに合わせて、ツアーグッズであった上坂の愛飲するウォッカ瓶をモチーフにしたペンライトから放たれた真紅の光が揺れる。ステージ上の後方に星型の背景に目、ハートを描いたシンボルマークがゆっくり降りた後、披露したのは「我旗の元へと集いたまえ」。クールでしっとりとした表情と歌声で観客を魅了し、続く「げんし、女子は、たいようだった。」では空気を一変、キュートな声色で、客席に向かい元気と笑顔を振りまいた。

MCで「ツアーファイナル、東京です!」と叫ぶと、客席からは盛大な拍手が。「すごく久しぶりにこの光景を見た気がするんですよ。やっぱりね、ハーフキャパとか、(席数を)間引いたりとか、そういうのが多かったから」とコロナ禍での公演を振り返った上坂は「みんながね、(来てくれて)うれしい。語彙力なし。終わり」と、“同志”たちが集結した会場への感想をほほえみながらつぶやいた。

パフォーマンスへ戻り、激しくも艶やかさがにじむ「EASY LOVE」では、曲中の“Easy love”のフレーズに、観客はペンライトの光で答える。ささやくような歌声から始まるロックナンバー「閻魔大王に訊いてごらん」では挑発的な視線で客席を見つめ、続く「パララックス・ビュー」では、クールな表情を見せた。