18歳のときにマニュアルで車の免許を取ったのが役立った

――福山さん自身、普段から車の運転はされますか?

福山 免許は18歳のときにマニュアルを取ったんですけど、ほとんど乗ってなかったんです。ドリフト練習もマニュアルだったんですけど、マニュアルに乗るのは5~6年ぶり。最初に野村君が走ったんですけど、めちゃめちゃ上手なんですよ。僕の番になって、後部座席に乗ってくださった土屋さんから、「じゃあ福山君行こうか」と言われたときはドキドキで。なんとか、その日にドリフトで滑らせるところまでは行けましたけど、それも野村君の見よう見まねでした。

――世代的にマニュアルで免許を取るのは珍しいですよね。

福山 僕は昔から大の映画好きなんですが、主人公がマニュアルの軽トラを運転している映画を観たときに、いつか自分も映画に出たときにマニュアルを運転する機会があるかもしれないと思って、マニュアルにしたんです。その後、軽トラに乗る機会が一度だけあったんですが、がっちりオートマで(笑)。『ALIVEHOON アライブフーン』に出演して、初めてマニュアルで良かったなと思いました。すっかり車が好きになったので、今後もきっかけがあれば運転するシーンをやりたいですね。近い将来、プライベートでも車を所有してみたいです。

――ドリフトって初心者でもできるコツみたいなものはあるんですか?

福山 スピードを恐れない度胸じゃないですかね。ある程度スピードに乗らないと滑らないですし、アクセルをどれだけ踏み込めるか。そしてアクセルを急に離して、ハンドルをどれだけ鋭利に切って返せるか。右手と左手と右足の3つが全部違うことをしているので、余計なことを考える余裕もないんです。

――下山天監督の印象はいかがでしたか?

福山 あらゆる場面でこだわりを感じました。今まで撮影現場では見たことがないような大きさの照明を組んで、カメラは多いときで20台ぐらい同時に回していて、クレーンも使って撮影するんです。レースの臨場感を出すために、GoProや撮影用ドローンが何台も壊れていましたからね。全て計算の上でやっていることなんですけど、計算を超えた先に奇跡みたいな出来事がライブでたくさん起きていました。それをコントロールしていた下山天監督のアライブフーン愛、映画愛みたいなもので、現場は満たされていたと思います。

――実際のレースでも見られないようなアングルが満載ですからね。

福山 本当そうですよね。車に何台カメラが付いているんだろうと不思議に思って、監督に「僕はどこのカメラを意識すればいいんですか」と聞いたら、「意識しなくてもいいように、いっぱいつけているんです」と仰っていました。

――改めて映画の見どころを教えてください。

福山 これは一つの映画ですけれども、“体感する”という意味ではアトラクションというか、映画というものを超えた楽しみ方ができる作品です。車が好きな方はもちろん、あまり興味がない方でも、この作品を見ると、人と人がぶつかり合ったり向き合ったりすることっていいよねというメッセージが伝わるはずです。あとハイブリッド車に移行している時代に、これだけガソリン車でバンバン爆走する映画は、数十年後には撮ることができない可能性もあります。なので、ぜひスクリーンで目に焼き付けてほしいですね。