高校3年間で映画を1200本見るという目標を達成

――キャリアについてもお聞きします。福山さんは高校時代に映画のオーディションを受けたのが芸能界入りのきっかけだったそうですが、どうして俳優になろうと思ったんですか?

福山 中学から高校に上がるとき、進路や夢を考えることがあるじゃないですか。そのときに何も出てこなかったんですよ。じゃあ好きなものから夢を探してみようと考えたときに、映画というものが一番大きくて。僕は父の影響で映画が大好きで、高校3年間で1200本見るという目標を掲げて、それを達成したんです。その過程で俳優に興味を持ったんですが、特に大きな決断という訳でもなく、当時は何も難しいことは考えていなかったですね。

――もともと人前に出るのは好きなほうでしたか?

福山 どうなんだろう……。ずっと空手と剣道をやっていたので、練習や試合を人に見られるということに対してのプレッシャーには慣れていたのかもしれないです。

――どれくらいの期間、空手と剣道をやっていたんですか?

福山 空手が小学1年生から中学2年生の途中まで、剣道は小学5年生から中学3年生までです。父が空手と柔道の黒帯で、半ば強制的に道場に入れられたんですが、結果的には良かったですね。

――並行してやられていた時期もあったんですね。その経験がお仕事に活きている部分はありますか?

福山 空手でいうと昨年公開された映画『ブレイブ -群青戦記-』という作品で空手部の役をやらせてもらいましたし、剣道でいうと大河ドラマでの殺陣などに活きていると思います。親にはとても感謝しています。そうやって過去の経験が繋がっていくのは、この仕事の醍醐味の一つです。

――オーディションを受けることは家族も賛成だったんですか?

福山 そうですね。母親が良い意味で楽観的に背中を押してくれたというか、「一回やってみなよ、何でも経験だよ」という話をしてくれました。

――映画好きだと演者ではなく作り手を目指す選択肢もありますよね。

福山 やっぱり映画館のスクリーンに映りたかったんでしょうね。むしろ、この仕事を続けていって、どういう風に映画ができているのか知れば知るほど、各部署のプロフェッショナルな方々に対しての憧れが芽生えてきます。