周りの目が気になって言いたいことが言えなかったりする

――今年4月からドラマ「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」が放映されていますが、第1シーズンの時点で続編のことは考えていましたか?

小芝 共演者の方々、プロデューサーさん、監督さんとは「第2シーズンもできたらいいね」というお話はしていました。「第1シーズンに出てない妖怪や幽霊はまだまだたくさんいるから、いくらでも作れますよね」みたいな(笑)。でも、まさか第2シーズンだけではなく、映画までとは驚きました。第1シーズンのときにギャラクシー賞をいただいたんですが、作品の評価が高かった上に、見てくださる方の年齢層も幅広くて。小さなお子さんがテレパシーの真似をしてくださっている一方で、社会派な部分もある作品なので大人の方にも楽しんでいただけて、とても嬉しいですね。

――「妖怪シェアハウス」の第1シーズンは、小芝さんにとって民放連ドラ初主演となりましたが、当時プレッシャーみたいなものはありましたか?

小芝 そこまでなかったです。シェアハウスのメンバーがベテランさんばかりなので、主演だからこうしよう!みたいなのはなくて、澪という役柄と同じく皆さんに助けてもらいました。皆さん個性的な妖怪さんばかりで、そんな方たちに振り回されている役なので、現場でも皆さんのお力をお借りして、成長できたらいいなとか、皆さんのお芝居を受けてリアクションできるように頑張りたいなと思って撮影に臨んでいました。

――現場はどんな雰囲気なんですか?

小芝 いや~、もう面白いですよ!年齢も性別も性格もバラバラなのに、なんか居心地がよくて。ずっと和気あいあいと話しています。

――ドラマの関係性そのままなんですね。シェアハウスのメンバーとは約2年ぶりの再会だったかと思いますが、第1シーズンの雰囲気はすぐ戻ってきましたか?

小芝 本読みのときに、久しぶりに皆さんにお会いしたんですけど、詩子さん(池谷のぶえ)の「むか~し、むかし」というナレーションが始まった途端に、「みんなが帰ってきた!」と思いました。私自身、続編というのが初めての経験で、2年弱も空いていたから、「役に戻れるかな」という不安もあったんですけど、心配いらなかったです。撮影初日はシェアハウスの中からスタートだったんですけど、すぐに戻れました。

――澪は人を信じやすく、真面目で我慢強い半面、人に嫌われるのを極端に恐れ、自己評価が低く、空気を読むのだけは得意という女性です。小芝さん自身と共通する部分はありますか?

小芝 周りの目が気になって言いたいことが言えなかったりする部分は似ていますね。あと、私自身が自分を変えていこうと思って、少しずつ頑張っているところでもあるんです。澪も殻を破って、自分がやりたいことをやろうと成長していく部分もありますし、そこは共通しているなと思いますね。

――第1シーズンの後半で澪の人生に明るい兆しが見えましたが、第2シーズンで澪の置かれている状況は良くなりましたか?

小芝 変わらずどん底です(笑)。妖怪の世界もお金がないと生きていけなくて、澪は書いたものが売れなくて派遣地獄に陥って、またボロボロで貧乏な状態になっています。そこから、どうなっていくのかを楽しみにしていてください。

――『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』での澪は、相変わらず恋愛に関して不器用なところを発揮していますが、大きな成長も見せます。

小芝 映画では、愛を取るのか、仲間を取るのかという、すごく大きな決断を迫られます。今までは、妖怪さんたちに助けられて乗り越えてきたのに、みんなを守るために自分の意志で、ちゃんと自分から立ち向かっていくというのは大きな変化、成長かなと思います。

――映画はCGをふんだんに使った映像も盛り込まれていますが、特に印象的なシーンを教えてください。

小芝 クライマックスでは、同じシーンを3つの場所から撮らなきゃいけなくて。しかも撮影日がバラバラのため、めちゃくちゃ大変でしたね。普通のシーンならまだしも、感情を露わにするシーンなので、毎回気持ちを高めていくのがしんどかったです。撮影前から監督に「大変なシーンでごめん」と謝られていて(笑)。覚悟はしていたんですけど、かなりのエネルギーが要りました。

――ティーンに向けて『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』をアピールしてもらえますか?

小芝 お友達と一緒にいて、「映画何見る?」って迷ったら、とりあえず『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』を見ていただきたいです!間違いなく面白いものは提供できますし、鑑賞後は会話も楽しめて、楽しい気分になれると思います。ティーンのSNSの力は絶大ですから、映画を見た後は、ぜひ拡散もお願いします(笑)。