こんなお兄ちゃんがいいなという理想像を思い浮かべて演じた

――『ラストサマーウォーズ』は長妻さんにとって初の映画出演になります。

長妻 もちろんうれしかったですし、僕ら(7ORDER)のことを応援してくれている人たちから「楽しみにしている」という声を聞けたのもよかったです。

――映画の主人公は6人の子どもたちですが、長妻さんは子どもは好きですか?

長妻 あんまり考えたことがなかったんですけど、意外と好きでした(笑)。すごく楽しかったです。話が合うというか、自分自身の精神年齢を疑ってしまうぐらいで……同じ目線で話しているけど、僕だけみんなよりも身長が大きいみたいな。

――主人公の陽太は内気な性格の小学6年生ですが、長妻さん自身は小学生の頃、どんな子どもでしたか?

長妻 陽太とは正反対のタイプでした。陽太は映画好きで、同級生たちと映画作りに没頭しますけど、僕はバスケットボールに打ち込んでいたので、そこは通じるものがあるかもしれないです。

――小学生時代、夏休みはどう過ごすことが多かったですか?

長妻 夏はとにかく外に出ていました。海でカニを捕ったりして、めっちゃ日焼けしてました。宿題はちゃんとやったことがなくて、いつも8月31日の夜に始めるんです。絶対に間に合わないですけどね(笑)。

――長妻さんの役どころは陽太を優しく見守る兄という役柄ですが、役作りで意識したことはありますか?

長妻 僕は姉との二人姉弟で、7ORDERでも最年少なので、弟の気持ちは分かるんです。こんなお兄ちゃんがいいなという理想像を思い浮かべて演じましたが、ちょっと優しすぎたかなって(笑)。ただ陽太とは年の離れた兄なので、それもありなのかなと思いました。監督からも「とにかく優しい、弟の背中を押してくれるようなお兄ちゃんでいてほしい」と言われました。

――この映画では和太鼓を叩くシーンもあります。7ORDERではキーボードを担当していますが、和太鼓はいかがでしたか?

長妻 埼玉で太鼓をやっている方に指導していただきました。本当は教室にも通いたかったんですけど、こういう時期なのでなかなか難しくて。手にマメができるぐらい練習したんですけど、自分的には腕が細かったので、もうちょっと鍛えたかったです。

――太鼓を叩く姿は様になっていました。

長妻 キーボードを弾いているときは周りにメンバーもいるので他の音も聴こえますけど、和太鼓は自分の音しか聴こえないからテンポをキープするのが難しいんです。7ORDERのドラムの萩谷(慧悟)を改めて尊敬しました。よく萩谷も「自分の音しか聴こえなくなるから、テンポのキープが難しい」と言ってるんですけど、理解できました。

――今回の撮影で一番大変だったのは、やはり太鼓のシーンですか?

長妻 そうですね。あとは弟にアドバイスするシーンです。陽太を心配するあまり、お母さんが危険の伴う映画の撮影を禁止しますが、そのときにどうお兄ちゃんらしく語りかけるのかが難しかったです。お芝居という感じじゃなくて、こういう人いるよなという話し方を意識しました。やっぱり舞台と映像では、セリフの言い回しも全然違いますし、勉強になりました。

――温かみのある話し方で、弟思いの兄というのがひしひしと伝わってきました。

長妻 自然に話そうと思っても、周りにたくさんのスタッフさんがいて、カメラも向けられると、ちょっと力も入っちゃうじゃないですか。そうならないように、陽太を演じる阿久津(慶人)君と普段からコミュニケーションを取っていたので、それが良かったのかなと思います。

――どんなコミュニケーションを取っていたんですか?

長妻 会話するのはもちろんですが、スマブラをやったりもしました。「ボコボコにしてやるよ!」とか言って対戦したんですけど、ボコボコにされちゃいました(笑)。