当初の事業コンセプトは選手の発掘と育成
――どういった理由でeSports事業を始めることになったのでしょうか?
永田 弊社代表の生田が、eSportsをやってみたいという気持ちで始めた事業です。弊社は日本トップクラスのeSports環境を自負しているんですが、そのオフライン環境で、まだあまり強くない人を集めて強くしていこうというのが、最初の事業コンセプトになります。
――選手の育成を目指していたのですね。
永田 当初はそういう目的でしたが、私がTwitterで募集をかけたところ、NevvtonX選手のように、決して弱くはないなという人たちが集まったので、コンセプトからは少しずれてしまいました。なので予定を変更して、初年度から勝ちを獲りにいこうと。
――NevvtonX選手は「Call of Duty」シリーズで結果を残した選手ですが、「Apex Legends(以下「Apex」)」というタイトルでも大きな期待をしています。
永田 最初からお金を出して、強くて実績のあるような選手を獲得していくというのは、私たちが望むストーリーではないというのがありました。なのでNevvtonX選手には成長といった意味でも期待しています。
――もともとはweb制作の会社ということですが、まったくゼロからeSports事業を立ち上げたのですか?
永田 完全にゼロベースから始まっています。eSports事業を立ち上げるにあたり、生田が最初にやったことは、eSports業界やその裏方についての知識があり、チームを運営するというのはどういうことなのかを理解している人材を探すことでした。
――そこで永田さんに声がかかったのでしょうか?
永田 そうですね。私は高校在学中から地域密着型のeSportsチームに選手兼裏方として所属していました。後に独立してチームを作り、それからは選手兼オーナーとして、部門を大きくしていくなどの努力を、試行錯誤しながら続けてきた経験があったんです。そうした経験をnote上にアップしていたら、生田の目にとまり、今回のeSports事業の責任者にと声をかけていただきました。
――新しいチームをゼロから始めるというのはやはり面白いですか?
永田 個人的にこの業界の裏方業務が好きなのもあり、やることなすこと全部面白いですね。これからこのチームがどのように成長していくのだろうというのは楽しみですし、あとは、いろいろな方と出会えたのが面白いですね。現在弊社で働いている方もそうですし、今回はご縁がなかった人もそうです。