役を自分に落とし込んで、より考えてお芝居をするようになった
――俳優としてターニングポイントになった作品はなんでしょうか?
田中 「妖怪人間ベラ~Episode0~」というドラマです。どちらかというとグロい系の作品で、いじめっ子の役でした。血のりを浴びたり、叫んだり、自分が今まで出したことのない声で感情を出したりしたときに、「何をやってもいいんだ!」と吹っ切れたんです。怖いものなしという感じになって、俳優として自信がつきました。
――その後の演技も変化しましたか?
田中 徐々に変わってきましたね。もっと役を自分に落とし込んで、より考えてお芝居をするようになりました。
――今回は音楽映画ですが、また歌いたい気持ちはありますか?
田中 ありますね。音楽を扱った作品で、自分の歌を聴いてもらいたいという気持ちはあります。
――普段はどんな音楽を聴かれるんですか?
田中 最近は奥華子さんやあいみょんさん、海外だとテイラー・スウィフトなどを聴いています。グループよりもソロの方で、爽やかな曲を聴くことが多いです。あとはX21(笑)。
――最後に進路を検討しているティーンにメッセージをお願いします。
田中 勉強よりもお仕事をメインにした私が言うのもなんですが、勉強は本当にやっておいたほうがいいです。当時、お父さんから「勉強しないと後悔するよ」と言われ続けていたんですが、その当時って言われても分からないじゃないですか。でも大人になったら本当に後悔するので、勉強も遊びも本気でやって欲しいです!
Information
『ディスコーズハイ』
7月8日(金)よりアップリンク吉祥寺
8月6日(土)より大阪・第七藝術劇場
8月19日(金)より京都みなみ会館にて公開
田中珠里 下京慶子 後藤まりこ
監督 : 岡本崇 脚本 : 岡本崇
音楽 : ウパルパ猫 德田憲治 (スムルース) 3markets[ ]
主題歌 :「いつかバンドがなくなったら」秦千香子(ex.FREENOTE)
©2021コココロ制作
音楽事務所ヤードバーズに叔父のコネで入社した瓶子撫子(へいし・なでこ)。売れっ子バンドを次々と排出する同僚の別久(べつく)とは違い、彼女の担当するバンド「カサノシタ」はデビュー以来鳴かず飛ばず。おまけに極度のあがり症で自身も会社のお荷物扱い。次回作の予算もロクに下りず、自らの手でMVを制作し、その反応次第でリリースを検討という事態に。まさに崖っぷちの現状にも関わらずメンバーの危機感及びやる気はゼロ。それでも撫子は別久への対抗心を燃やし、なんとか結果を出そうと奮闘するのだが……。
