あまりにも個性的な高校時代の思い出

――高校時代に印象的だったことを教えてください。

9太郎 僕は小学校、中学校、高校と、ずっと友達がいなかったんです。でも、休憩時間は友達がいない風に見られたくなかったので、人を探しているふりをして学校内を歩いたり、探し物をしているふりをしてロッカーの整理整頓をしたりして、決して充実はしていなかったんですけど、自分なりの楽しさを見つけながらの高校生活でした。

TAKA 友達がいないと思われたくないって9太郎のエピソードだと遠足に行ったときのレジャーシートの話が好きなんだけど。

9太郎 はいはい。遠足に行ったときにレジャーシートを忘れて、「ヤバい!」と思ったんですけど、一緒に座らせてとお願いする子がいなかったんです。そこで、たくさんお友達が集まっている集団があって、みんなでレジャーシートを集めて敷いていたので、ここに混ざろうと思って近付いていきました。靴は脱がずに、膝だけレジャーシートに置いて、「友達はいますよ」みたいな感じで端っこのほうでお弁当を食べました。

綾介 切ねー(笑)。

TAKA 僕は高校時代、サッカー部に所属していたんですけど、恒例行事で長距離ランニングがあったんです。校庭ではなく、町中に出て、ひたすら走らなきゃいけなかったんです。これが相当しんどくて、ルートが一本道でショートカットもできない。あまりにも嫌すぎて、友達とヒッチハイクをしたろうと思って、車が通るたびに親指を立てていたんですけど全く停まらない。でも、しばらくして一台の車が停まったんです。喜んで近付いたら監督の車でした……。どうやら見張っていたみたいで。

優 どうやって回避したの?

TAKA 普通に怒られた(笑)。先輩にもバレて、それ以来、真面目に走るようになりました。

春斗 僕は文化祭ですね。クラスとしては、どれだけお客さんを集めるかが重要で、特に女子に来てほしかったので、僕は焼鳥屋を提案したんです。

TAKA 女子ウケ悪そうだなぁ。

綾介 近所のおじさんはビール片手9太郎 女子も焼き鳥は好きだとしても文化祭で食べているところを見られたくないだろうしね。

春斗 実際、そのときもクラス全員から猛反対されて、焼鳥屋は結局できなかったんです。それで体育館を使って、サッカーのストラックアウトをやることになったんですけど、段ボールで作ったしょぼいもので、結果的にお客さんが2人しか来なかったですね。

優 高校3年生の終わりになると、一部の生徒は進学や就職が決まって、ほぼ自習がメインになってくるじゃないですか。出席日数だけ、ちゃんとしていればいいみたいな。うちの学校は、芸術の授業が音楽、美術、技術の選択制で、僕は美術を選んでいたんです。美術を選択した生徒は少なくて、教室にガンプラやマンガ、ダーツなどを持ち込んで秘密基地みたいにしたんです。

――それは楽しそうですね。

優 そしたら、「あそこは楽しそうだ」と人が集まってきちゃって(笑)。気づいたら、知らない人が多くなって、結果的に行きづらくなっちゃったんです。そのとき、こうやって国を追いやられる王様っていそうだなと思いました(笑)。

綾介 僕は高校の売店が思い出深いですね。夏休み期間中も営業していたんですけど、部活が終わって夕方に行くと、売店のおばちゃんたちが余ったごはんやお惣菜を「〇〇丼」みたいにしてパックで売ってくれたんです。自分でレンチンして食堂で食べるんですけど、その値段が100円とかで。みんなで買って食べるのが、打ち上げみたいで楽しかったです。