直接的に「ありがとう」と伝えないのが“げんじぶ”らしさ

――7/7リリースのデジタルシングル『原因は君にもある。』についてうかがいます。グループ名を意図的に“モジっている“タイトルがとてもユニークですね。

小泉光咲(以下、小泉) 頭の中で、7人の人が喋り合っている歌詞なのかなって思いました。特にそれが感じられたのはDメロの、歌う一人ひとりの言葉が変わっているところ。「原因は何処にあるんですか?」っていうのは「原因は自分にある。が今ここにいるのは誰のおかげ?」と聞いているんです。それは僕らが頑張ってきたからなのか、応援してくれている観測者(ファン)の皆さんなのか、自分の頭の中の7人が話し合っているんじゃないかなって思っています。結論としては「原因は自分にある。」がここにいるのは、僕らが頑張ってきたからでもあるけど、一番は応援してくれている観測者のおかげだよって伝えたかったんだと思っています。

小泉光咲

杢代和人(以下、杢代)デビューシングルが『原因は自分にある。』だけに、それに近いものがいつか来るかと思っていて、「とうとう来たか!」と思いました。3周年ということもありますが、『原因は君にもある。』という楽曲を聞く人に投げかけているタイトルのような気がしてワクワクしました。タイトルを聞いた時に、この曲はこれから僕達の中で大切な曲になることになるんだなと思ったので、披露するのがすごく楽しみです!

杢代和人

吉澤要人(以下、吉澤) 「うわ!“げんじぶ”っぽ!!」って思いました(笑)ありがとうを伝える曲なんだろうなっていうことはすぐに理解できたものの、やっぱりげんじぶは、直接的にはありがとうとは言わないんだなぁって、嬉しくなりました。こういうアンサーソング的な曲を、3年目で出会うとは思っていませんでしたが、観測者の皆さんに届けることはとても大きな意味がある。最前線を駆け抜けていこうという意志の強さを、大きな節目で示すことができるし、すごく大切にしていきたい曲だなって。ただ、とにかくテンポが速い・・・「こりゃ踊りはとんでもないのがくるぞー」って構えちゃいましたね(笑)

吉澤要人

――「原因は何処にあるんですか?」「やっぱり君のせいだろ!それとも僕のせいなのかい?」といった歌詞から、とまどいの光景が浮かびました。歌詞にはどんな感想を持ちましたか?

長野凌大(以下、長野) グループ名に決まった時は本当にびっくりしたし、この名前をどうやって、自分の中で噛み砕いて活動していけばいいのかわかりませんでした。でもこうして、僕たちが活動を続けられている「原因」は観測者のみんなが応援してくれるから。だからこそ僕たちも、より多くの観測者の、このエンターテインメントシーンの「原因」になりたいと思えるし、ファンの方との関係性を僕たちらしく伝えられているな、と思いました。これからも僕たちも観測者も、お互いが生活していく原因であり、何かを続ける原因であり続けたいと強く思います。

長野凌大

武藤潤(以下、武藤) 1stシングル『原因は自分にある。』でも、「ちょちょちょっと懊悩I don’t know結局ダメだね」といった、戸惑う光景が浮かぶ歌詞があります。まさに『原因は君にもある。』は『原因は自分にある。』のアンサーソング的存在で、「これぞ“げんじぶ”だぁ~」と。そして疑問文を歌詞として使うところも、『結末は次のトラフィックライト』の自問自答している歌詞を思わせます。他にも、Aメロの曲調が『嗜好に関する世論調査』のAメロに似ているなど、今までリリースしてきた曲の要素が一つになっていると感じました。原因は何処にあるか、結局誰のせいなのかは、しっかり(杢代)和人くんが決め台詞で言っているので、聴いてみてください。

武藤潤